TOEICを初めて受験する人が、600から730点ぐらいの得点を取得することを目的とした参考書です。
TOEICに関する基礎情報が載っているので初心者に親切
TOEICの概要、受験申込の仕方、テストの構成、会場の様子など、初めてTOEICを受ける人が知りたい情報を網羅しています。試験の準備や当日に慌てることなく、テストに集中するためにとても有効です。特に、当日のシミュレーションを読むと、試験当日にどのように過ごせば良いかがわかるので、落ち着いて試験に臨むことができるでしょう。
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塚田 幸光『はじめての新TOEICテスト全パート総合対策』 |
別冊の超・直前テクニック集はTOEICテスト直前に活用して、最終段階で少しでもスコアアップをはかることができるものです。テストを受けに行く電車の中など、直前にサッと確認できる内容です。それぞれのパートで気をつけるべきポイントや語句を簡潔に見やすくまとめてあります。
解説を視覚化してわかりやすくしている
問題を解くことよりも、解説を読んで間違ったところを理解して、次につなげるのが練習問題を解くことの意義です。本書では、練習問題を解いた後の解説が単なる答えではなく、どのように考えればその答えにたどり着くのかという解説になっています。
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塚田 幸光『はじめての新TOEICテスト全パート総合対策』 |
そのため答えが間違っていた時に、なぜ間違えたのかが理解できます。文字だけの解説ではなく、問題に矢印や線を引きながら説明されているので、どこに着目すれば良いのか、パッと見てもわかるように視覚に働きかける構成になっています。この点が特にTOEICを初めて受験する人にとって使いやすくなっています。
TOEICの全パートがバランス良く説明されている
それぞれのパートで1問どれぐらいの時間をかけることができるのか、素早く仕上げるべきパートとじっくり時間をかけて取り組みたいパートの説明があります。実際にテストで時間が足りなくて、全部解くことができなかったということにならないために、時間配分を知っておくことは重要です。
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塚田 幸光『はじめての新TOEICテスト全パート総合対策』 |
リスニングの問題では質問が読まれるのが何秒で、次の質問まで何秒あるのかといった細かい説明まであるので、本番のリスニングを想定することができます。リスニングの問題は発音が似ている単語をわざと質問に使って、回答者がひっかかるようなものがあります。その対策として間違えやすい単語をまとめてあるのが便利です。
パート7の長文問題では、メールや手紙、広告、記事など様々な分野の英文が本文として出題されます。分野別に気をつけたいポイントの解説があり、どの部分に注目するべきかを知ることができます。長文問題では、答えは全て本文に書いてあるので、根拠を持って答えを選ぶことが大切です。
パートの終りには、それぞれの攻略法のまとめと、差がつくフレーズ集があります。まとめで学んだコツを復習して、フレーズを覚えればそのパートはしっかりできたことになります。
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塚田 幸光『はじめての新TOEICテスト全パート総合対策』 |
TOEICのリスニング・パートに準拠したリスニングCD
本書はTOEIC対策教材のため、本番のTOEICのリスニング・パートと同等の音声を収録したCDが付属しています。ナレーターの国籍も本番と同じで、アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアです。問題文は本番そっくりなので、中級レベル(TOEIC730)までのTOEIC対策としてはうってつけのリスニングCDとなっています。
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塚田 幸光『はじめての新TOEICテスト全パート総合対策』付属CD(1枚組) |
まとめ
- 初めてTOEICを受験する初心者に親切な情報が載っている。
- 解説は一目でわかるように視覚化されている。
- TOEICの全パートをバランス良く解説してある。
- TOEICのリスニング・パートに準拠した吹き込みCDが付属している。