質問
英検3級を取得している学生です。私はいつも書店の英語教材を使って学習しています。しかし、英語が全くわかりません。
小中学校と英会話を習っていましたが身に付かず辞めてしまい、今は自学自習しています。勉強法としては教材に出てきた単語を一通り書き出し、意味を調べて暗記した後に文法を学習するというやり方です。
毎回単語を調べるのに時間がかかっています。自分でも効率が悪いかなと思うこともありますが、この方法しか思いつきません。友達に聞いても「英語は暗記だよ」と言われ、参考になりません。CDなどを使い、リスニングもやった方がいいのでしょうか?
回答(Kana)
「英語が全くわかりません」の「わからない」内容はどのようなものでしょうか。単語そのものが読めない、意味がわからないということなのか、それとも単語はわかるが文法が理解できないという意味でしょうか。まずはご自分の「わからない」原因を分析してみるのも大切と思います。
シンプルな単語ドリル(中学生用でOK)で、どのくらい覚えているかチェックしてみて下さい。単語がわかっていないようなら、まずはそこからです。ただ、基礎レベルの単語では、意味調べに時間をかけるのはもったいないです。市販の単語集やドリル、スマホのアプリなどを利用して、記憶することに時間を使うほうが良いでしょう。
中学で習う範囲の単語を覚えながら、並行して文法のおさらいをしてみて下さい。be動詞と一般動詞の違いがわかりますか?主語とは何か、動詞とはどういう働きをする言葉かわかりますか?どれも中学1年生で習う範囲です。そうした部分があやふやなままでは、その先に進むにはかなり苦労するはずです。
中学1年生で学ぶ内容をどれだけきちんと理解できるかが、その後の英語力を決めると私は確信しています。『くもんの中学英文法』や『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく』などの参考書がおすすめです。リスニングは基礎固めをしてからでいいでしょう。基礎をしっかりやってからのほうが、伸びも速いです。
自学自習をしようと決め、がんばっているのは素晴らしいことです。投げ出さず、勉強を続けられるよう応援しています。
回答(neco_user)
英語の勉強法が良く分からない場合は、以下の書籍を一読されることをお勧めいたします。
安河内哲也著『英語の勉強法をはじめからていねいに』
著者の安河内哲也氏は有名予備校「東進ハイスクール」で英語の講義を担当されている講師で、自身も自学自習で英語を身に付けた方です。英検1級・TOEIC満点など、あらゆる検定試験でのハイスコアを保有しています。大学受験生向きの本ですが、大学生や一般社会人でも役に立つノウハウが満載です。マンガなので、すぐに読めます。
英語学習では無駄なアクションを省き時間のロスをできるだけ少なくするのが早く上達するための鍵です。この観点において「教材に出てきた単語を書き出して辞書で調べる方法」は、私はお勧めできません。
なぜなら、一般的な学習書には和訳や重要単語の意味が必ず記載されているので、それを見た方が早いからです(つまり辞書を引かなければいけない教材を使うのではなく、最初から単語の意味が記載されている教材を使う)。ただし類義語を調べるためにシソーラスを引くというのであれば意味のあるアクションだと思います。
英字新聞や洋書等、そもそも和訳がないものに関してはもちろん辞書を引く必要がありますが、洋書をメインの教材とするレベルだとそれなりの上級者なので、まず英英辞典を使っているはずです。この場合は、引いた単語の他の定義を読めば「辞書を引いた時間コスト」を回収できるので、効果的だと思います。辞書を引いた場合は、費やした時間以上の利益を辞書から引き出すようにしましょう。
「英語は暗記だよ」という助言は、ある意味では正しいですが、無理やり暗記するというよりは自然に暗記するまで音読・リスニングを繰り返すというのがより正確です。無理やり暗記するのは試験などで一夜漬けするのであれば確かに効果がありますが、すぐに忘れてしまうんですね。
目から耳から何度も何度も同じ英文に触れ、さらに自分の口からも何度も何度も発音することで、自然に記憶に定着していきます。ぜひトライしてみてください。