質問
リスニングの勉強法について教えてください。TOEICは550点~600点の間をうろうろしてるレベルで、社会人です。簡単な単語であれば聞き取れることもあるのですが、文章になった途端聞き取れません。特に単語と単語を流れるように発音されると、全く聞き取れず、そこでフリーズしてしまいます。
そこでリスニングの勉強として、洋画や英語のニュースを聞いているのですが、ほとんど意味がわからない状態で聞き続けても効果があるのでしょうか。
よくCMをやっている聞き流すだけで英語がわかるようになるという教材のように、いつか急に意味が分かりだすことがあるのでしょうか。力がついている実感がないので続けるのがつらくなってきました。
この方法でよいのか、改善すべき点があるのか、他に良い方法があるのか教えてください。
回答(Kana)
前後の音が連結して変化する「リエゾン」は、リスニング初心者にとって大きな壁のひとつです。リエゾンの例としては、語尾の子音がその後に続く母音とつながってしまう(例:Can Iが“キャナイ”と聞こえる)、並んだ子音の片方の音が消える(Good jobが“グッジョブ”と聞こえる)、あるいは母音と母音にはさまれたtがラ行の音に近くなる(waterが“ワラ”、betterが“ベラ”に聞こえる。米語に特徴的)など様々なパターンがあります。
そうしたパターンを知り、慣れるためには、テキストのあるリスニング教材を使うべきです。聞こえてくる音と文字とを一致させる必要があるからです。洋画や英語のニュースではスピードも速すぎますし、スクリプトの確認ができないため、初心者にはおすすめできません。
「聞き流すだけで英語がわかるようになる」教材というのは、簡単なフレーズを丸暗記する場合や、既に文法をある程度理解している人が聞くなら役立つこともあるでしょう。ですが、BGMのように漫然と聞き流すだけでは、あまり効果は期待できないと思います。
TOEIC550~600点の間ということなら、中学英語の基礎はあるでしょうから、NHKのテレビ・ラジオ講座で中級前後のレベルから始めてはいかがでしょうか。テレビなら「おとなの基礎英語」、ラジオなら「基礎英語1~3」「英会話タイムトライアル」「Enjoy Simple English」あたりがおすすめです。
どれも5分から20分程度の短い番組ですから、忙しい社会人でもそれほど負担にならないでしょうし、テキストも毎月発行されています。休日や夜間の放送もありますので、ご自分のスケジュールにあわせて試してみて下さい。
回答(neco_user)
リスニングをしても意味を理解する前に、どのように発音されているか認識できないということですね。
発音を認識するだけなら、お好きなCD付きの教材を書店でご購入いただいて、CDを聴きながら発音と文字を一致させるトレーニングを積むと良いです。意味を理解するリスニングではないので、単純に音声と文字を対応付けてみましょう。
また並行して適当な発音教材(書店で2000円程度で販売されています)を使って、基礎的な発音練習をしてみましょう。発音練習は美しい発音をするためだけではなく、より英語音声を聞き取りやすくするのに役立ちます。自らが正しい発音ができるようになると、だんだんと他人の発音も聞き取れるようになってきますよ。
「聞き流すだけで…」という教材を使っても、ある日突然意味が分かるようにはなりません(笑)。こういった誇大広告を使って消費者騙しを行う業者は昔からいますが、絶対に信用してはいけません。ヒアルロン酸を「飲んだら」ヒザの痛みが治った!という商品のようなものです(ヒアルロン酸は注射しなければ何の効果もありません)。
回答者:neco_user(編集長)