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元・上智大生 さかえが教える『リスニング力のアップと発音を良くするための効率的な学習法』

質問

英語を自己学習で行って3年目になります。主婦なので時間がたっぷりあり、アメリカ映画を教材にして繰り返し見てフレーズを書き出して覚えたり単語をおぼえたりしています。

こういった学習を地道に続けているのでボキャブラリーの力や、基礎的な会話力は身についてきましたが、リスニング力と発音がどうしても上達しません。リスニング力が上がらないと外国人との英会話もなかなかスムーズにいかないのでとても悩んでいます。

リスニング力のアップと発音を良くするための効率的な学習法を教えていただきたいです。

回答(さかえ)

リスニング力の向上には、少々遠回りに見えてもスピーキング力をつけることが効果的です。自分で発音することができることは、他人に話されても聞きとりやすいからです。

具体的には、音読やシャドーイングの練習をすることをおすすめします。これらの方法をとると、必然的に自分の口から多くの英語を口に出すことになりますから、発音は上達します。発音が上達するとリスニング力も伸びてきます。また、音読・シャドーイングについていこうと思うと、日本語訳を介していては追いつけませんから、自然と英語を英語のまま理解する力がついてきます。日本語訳を介さずに英語を理解することで、多少早く話されてもリスニングがついていかないということは減ってきます。

ただし、シャドーイングの題材としては、いきなりアメリカ映画に挑戦することはあまりおすすめできません。確かに興味を持ちやすい題材ではありますが、実は映画や小説で勉強することは、一般的な新聞記事などに比べると話者が多くなりがちでついていきにくい場面も多いこと、更に花や魚の名前など名詞の種類が多くなりがちで話の筋を把握するために知っておくべき単語が多くなる傾向があることから、挫折しやすい面があるのです。

最初の題材は、シャドーイングをすすめる教材(書店にあるもの)などの英文を題材に、自分が「読める」レベルよりも少々落としたところからスタートしてみてください。その他、ジャパンタイムズSTなどの語彙の解説などがついた学習者向け英字新聞なども利用してみることをおすすめします。

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さかえ

さかえ

上智大学法学部国際関係法学科卒のビジネスマン。大学在学中は、純正日本人でありながら帰国子女率80%の上級英語クラスに所属していた。『TIME』『Newsweek』は辞書なしで読解可能。愛読誌は『The Wall Street Journal』『The Economist』。 詳しいプロフィール / 記事一覧

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