教材のCDの英語なら聞き取れるのに、ネイティブスピーカーの生の英語になると聴き取りが難しく感じませんか?そのようなお悩みを持つ方には、とっておきの参考書です。
シラブルとビートを意識すれば速い英語でも聴き取れる
生の英語を聞き取るのに重要なのは、「シラブル(音節)」と「ビート」を意識することです。
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上川 一秋『機関銃英語が聴き取れる リスニングの鍵はシラブルとビート』 |
まず「シラブル」「ビート」についての解説があります。その後、基本編で簡単なシラブルを学習して練習します。その章で学ぶことの説明があり、Let’s try や Let’s practice で練習できるように構成されています。応用編では自分で音節がどこにあるのか理解できるようになるためのページです。
日本語と英語の違いを知ることでリスニングの問題を解決する
日本語と英語は違うとなんとなく思っていても、実際にどう違うのかハッキリと説明できる人は少ないかもしれません。
ネイティブの英語が聴き取れない問題を解決する1つの方法として、違いを知ることがあります。日本語の音節の区切り方と英語の音節の区切り方が違うため、英語学習をする日本人は英語が聴き取りにくくなってしまうことがよくあります。
まずは、英語の音節の区切り方の違いは日本語のものと違うことを知る必要があります。日本語の感覚で英語を聴こうとすると、相手が何を言いたいのかサッパリ分からずに、タイトルのように「機関銃英語」だと感じてしまうのです。
英語をきちんと聞き取れるようになるためには、音節の捉え方の違いを知り、練習をし、音節を常に意識するようにしましょう。同時に、日本語は口発音、英語は喉発音という違いも説明されているので、しっかりと理解しておきましょう。
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上川 一秋『機関銃英語が聴き取れる リスニングの鍵はシラブルとビート』 |
シラブル・ビートに関するコラムで英語への理解を深める
ネイティブの英語が聴き取れない人には共通の特徴や間違いやすいポイントがあります。それらをコラムでまとめてくれています。
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上川 一秋『機関銃英語が聴き取れる リスニングの鍵はシラブルとビート』 |
特に、日常で使っているような和製英語の発音で覚えてしまっている英語の語句などは、その発音に騙されてしまい、英語が聴き取れないという場合があります。そのため、英語を英語の音としてきちんと聴き取って、理解する必要があります。本書はその間違えやすいポイントを指摘し、どうすれば英語が聴き取れるようになるのか解決策を提案しています。
反対に、英語圏の人が日本語を勉強するときに、陥りがちな誤りを例に出して、英語と日本語の発音の違いについて説明してくれているコラムもあります。これまでとは違った視点で言語学習への理解を深めることで、英語の聴き取り能力を上げてくれるきっかけとなるでしょう。
「音」に集中し、意味を考えないことが推奨されているCD
本文中で解説されている音素レベルの発音、単語レベルの発音、文章を通しての発音、聴き取り問題が全て収録されています。単にテキストを読むだけでなく、CDの音声を注意深く聴いてみれば、解説されている「シラブル」「ビート」の意味がだんだんと分かってくるでしょう。
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上川 一秋『機関銃英語が聴き取れる リスニングの鍵はシラブルとビート』付属CD(1枚組) |
通常のリスニング学習と異なり、「音だけに集中」し、意味を考えないことを推奨しています。つまり、英文の意味を取る前段階「どのような英文が発音されているのか」を理解できるようになることを重視しています。
まとめ
- 速い英語を聴き取るシラブルとビートを意識することが大切。
- リスニングの問題を解決するには、日本語と英語の大きな違いを知ること。
- 充実したコラムで英語の聞き取りに対する理解を深められる。