料理を中心とする英語の表現やイギリスの文化について学ぶことができる本です。
食べることが大好きな著者の英会話習得法
著者はイギリスの南東部にあるカンタベリーの語学学校で勉強していたときに、食べることが好きだったことと、ホストマザーが料理好きだったことから料理に関する英語をどんどん学びました。それらの表現と体験をまとめたものが本書です。
フィッシュ&チップスをはじめとするイギリス料理や、紅茶などイギリスの食文化について体験を元に写真付きで説明されています。
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重盛 佳世『食いしん坊Kayoのおいしい英語』 |
イギリスの6大スーパーやスーパーのレジがベルトコンベア式であること、バラエティ豊かなじゃがいも料理の数々などイギリスに旅行するか、もしくは実際に住んでみないとわからないような情報がたくさん詰まっている本です。
著者が食べることが好きで、学校の勉強よりも食べ物に関する会話の中からたくさんの表現を学んだように、自分の興味のある内容の方が遥かに簡単に英語を覚えられ、記憶への定着もしやすくなります。食べることが好き、料理が好きな人には特に適した本です。
料理や食べ物に関するトピックが豊富で飽きない
甘い、辛い、酸っぱいなど味の表現や、おいしいやまずいだけでない細かい味の好みを伝えられるようにイラストと共にわかりやすい語句の説明があります。調理の仕方やレシピの読み方、メニューの読み方、注文の仕方、好みの伝え方など料理に関する表現がテーマごとに分けられて解説されています。
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重盛 佳世『食いしん坊Kayoのおいしい英語』 |
パブ、レストラン、お買い物、ホームパーティーのように場面別に表現が分かれていますが、他のシーンでも使えるような役に立つ表現ばかりで、1冊をどんどん読み進めていくことができます。
特に「レストランの予約を体験してみよう」の下記のページでは、質問とその答えが2通りずつあって、すごろくをしているように次に進んでいくと、簡単にレストランの予約ができるような表になっています。見て楽しめて実際に役に立つページです。
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重盛 佳世『食いしん坊Kayoのおいしい英語』 |
最後の方には、食べ物が使われている表現やことわざを集めてある面白いコーナーもあって学習者は飽きずに読み進めていくことができるように工夫されています。
情報は豊富ながら見やすいページ構成になっている
イギリス英語とアメリカ英語の比較やイギリスの食文化、英語の表現など内容が盛りだくさんである一方、挿絵を有効に使い文字の大きさや色が読者に優しいように工夫されています。
活字ばかりのほうが勉強がしやすいという人がいるかもしれませんが、通常英語の勉強が難しいと感じる人には特に、イラストや写真が多くあり、読みやすいように構成されている本書のようなスタイルをお勧めします。
イラストが多くなると情報量が少なくなってしまう本も多いのですが、本書は情報量は多いのに見やすく構成されている点でとても優れています。
まとめ
- 代表的なイギリス料理を写真付きで解説している。
- 味の表現や注文の仕方など、料理に関係する表現から英会話を学ぶ
- イラストと活字のバランスが良いので、とても楽しく読める。