ビジネスシーンの「電話でのコミュニケーション」に焦点を当て、シーンに応じて様々なネイティブ表現を学ぶことができる本です。
基本的には例文集となっており、実際に電話で英語を運用する際に不安がある場合はレベルに限らず目を通しておくと良いでしょう。
電話でのあらゆるシーンを想定してネイティブの表現を学べる
『ビジネス Quick English <電話>』には、電話を受ける場合・かける場合・取引をする場合・アポイントを入れる場合など、様々なシーンに対応した例文が収録されています。
![]() |
![]() |
デイヴィッド・セイン『ビジネス Quick English <電話>』 |
こうした限定的なシーンで、特に電話応対のような場合はおよそパターンが決まっていることが多く、例文集での学習が功を奏しやすいと言えるでしょう。また、相手が名乗らなかった場合はどうするかなど、いくつかのケースに分けて解説しているため、英語での電話応対に不安があるという人には心強い一冊です。
![]() |
![]() |
デイヴィッド・セイン『ビジネス Quick English <電話>』 |
文法的な解説はあまり多くない
ビジネス上の言い回しや、「もっと丁寧に伝える方法」などの情報は掲載されていますが、例えば基本的な疑問文の構造などといった面については触れられていません。
![]() |
![]() |
デイヴィッド・セイン『ビジネス Quick English <電話>』 |
ある程度ビジネスシーンはパターンが決まっているとは言え、例文を丸暗記することでそれに対応できるわけではなく、ある程度の英語力は前提として必要になるでしょう。しかし、ここでは非常に高い英語力が必要ということはなく、求められる可能性があるのはあくまで高校レベル程度の英語力です。
メモの残し方などのコラムの他、CDによる学習も可能
電話応対の際にメモをどのように取って担当者に伝えるのが良いかといったことや、フォーマルさを増すための言い回しなどのコラムも掲載されています。CDには英語表現が収録されているため、それでイメージトレーニングをすることもできます。
電話応対のシーンは、リスニングの試験で出題されやすい場面であると言えるでしょう。その際の言い回しや表現を覚えておくことで、リスニング対策としての効果も期待できます。
各英語例文のみが収録されたCDが付属
CDには英語のみが収録されています。ビジネス英語とはいっても交渉などではなく、オフィス内で使われる事務英語なので、使われている表現や語彙は平易です。聞き取りにはさほど苦労することはないでしょう。
各例文を反射的に発声できるように音読、リスニング、シャドーイングを繰り返し、完全に自分のモノにしてください。
![]() |
デイヴィッド・セイン『ビジネス Quick English <電話>』付属CD(1枚組) |
ビジネスで使う用語のほか、状況から英語を引きやすい
例えば実際に英語で電話をかける際にどうすれば良いのか、といったとき、巻末の索引を用いることで状況に合わせたフレーズが簡単に検索できるようになっています。デスクの上に置いておくことで、とっさの英語対応が少しだけ楽になるかもしれません。
![]() |
![]() |
デイヴィッド・セイン『ビジネス Quick English <電話>』 |
まとめ
- 英語で電話応対をすることに不安がある全ての人にオススメ。
- 文法に関する注釈などは無いが、基本的な文法が分かっていれば問題なし。
- 受験生にとってのリスニング対策としても効果あり。
- 状況から例文を引くための索引が使い勝手○。