「TOEICで満点を目指す人」のために難度の高い問題や極意を掲載したTOEIC対策教材です。一般に良く見かける「TOEICで高得点を目指す」類書とは異なり、満点取得を目指す超上級者のみがターゲットとなっています。
定評のある著者陣3人による夢の共演
ヒロ前田氏、TEX加藤氏、ロス・タロック氏と聞いてピンと反応なさる方なら、結構なTOEICマニアであることを自認していらっしゃるのではないでしょうか。TOEICのために学習なさっている方なら、一度は見聞きされたことがあるはずのTOEICのプロ講師です。
そのヒロ前田氏がリスニングセクションを、TEX加藤氏がリーディングセクションを、ロス・タロック氏が英文作成をそれぞれ担当し、TOEIC学習者を頂点へと導くべく製作されたのが『新TOEICテストBEYOND990超上級問題+プロの極意』です。名ばかりのTOEIC講師とは違ってTOEICを受けに受けまくり、TOEICの真髄を極めた3人が織りなす問題やアドバイスは一解、という言葉がないならば一読の価値ありです。
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ヒロ前田、TEX加藤、ロス・タロック『新TOEICテストBEYOND990超上級問題+プロの極意 』 |
そもそも990点とは何なのか?
TOEIC 990点=990点「ではない」と気づくことが、TOEIC満点取得に至る最大の近道だというのが本書の最大のメッセージです。ヒロ前田氏は1200点を取る力を養うことが肝要だと説きます。
確かに800点を目指していれば700点台、900点を目指していれば800点台までしかスコアが上がらない(上がらなかった)実感はありませんか?
もし本気で990点を取りたいと願うなら、1200点を取る心意気で英語力の底上げを目指さなくてはならないのでしょう。つまりTOEIC満点を目指すなら、TOEICだけに執着せずにTOEICを超えた英語力そのものの向上を図らなければならないという逆説的事実があるのです。
著者陣のコラムや990点達成者たちの体験談から繰り返し読みとれるメッセージも「本物の英語力を養え」に尽きます。学習意欲が低下したときに読めば、気が引き締まること間違いなしです。
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ヒロ前田、TEX加藤、ロス・タロック『新TOEICテストBEYOND990超上級問題+プロの極意 』 |
高地トレーニングで実力を養成する
Part1からPart7までそれぞれのパートごとに「基礎DATA」と「コレが極意!」というアドバイスが記されています。TOEIC高得点取得者にとっては既知の情報かもしれませんが、それでも間違えてしまうのが現実。嫌と言うほど頭に叩き込みましょう。
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ヒロ前田、TEX加藤、ロス・タロック『新TOEICテストBEYOND990超上級問題+プロの極意 』 |
「練習問題」や「実践問題」は難易度の高いものが並びます。簡単な問題を解くことに時間が取られることがないので、効率よく学習を進めることができます。特筆すべきはリスニング問題で、高速版の音声が用意されていることです。機械加工された音声ではなく、ネイティブのスピーカーが実際に読んでいます。手加減されないナチュラルスピードに慣れることができます。
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ヒロ前田、TEX加藤、ロス・タロック『新TOEICテストBEYOND990超上級問題+プロの極意 』 |
「トレーニング」は、TOEICよりハードな問題形式になっており、勘に頼らず答えることが求められます。まさに「高地トレーニング」で、実際のTOEIC問題を簡単に感じられるような作りになっています。
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ヒロ前田、TEX加藤、ロス・タロック『新TOEICテストBEYOND990超上級問題+プロの極意 』 |
TOEIC800点以上をお持ちで小手先のテクニックに終始したTOEIC学習本に飽き飽きしたあなたに、おすすめしたい1冊です。
まとめ
- TOEICを極めたヒロ前田氏、TEX加藤氏、ロス・タロック氏が本気であなたをTOEIC満点へと導きます。
- TOEIC満点を取るために必要な実力の程度を知ることができます。
- 実際のTOEIC形式を超えたハードな問題に触れ、英語力を養うことができます。