『英検準1級 でる順パス単』は、かつて『英検Pass単熟語』と呼ばれていた旺文社発行のシリーズが改訂されたものです。合計1850語の単語・熟語をカバーしています。
『英検準1級 でる順パス単』は英検学習の王道教材
『でる順パス単』シリーズは、旺文社発行のシリーズで、英検1級から5級用まで各級がそろっています。英検といえばこれ、というほどの定番教材です。
単語は出題頻度順に「でる度A」~「でる度C」の3段階に分けられ、その中でさらに品詞ごとにまとめられています。
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旺文社『英検準1級 でる順パス単』 |
『英検準1級 でる順パス単』の単語数は1550個です。見開き2ページの左側に、単語と発音記号、意味・品詞・派生語、右側には例文とその日本語訳が載っています。
単語の意味は赤文字で表記され、赤色シートを使えばきちんと覚えたかを確認するのに便利です。
レイアウトは非常にすっきりとしていてシンプル。音声は専用サイトにアクセスして無料でダウンロードできます。
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旺文社『英検準1級 でる順パス単』 |
「でる度」のレベルごとに、復習のための「1分間 mini test」もついており、簡単なチェックができます。その後、熟語編として300個の熟語がABC順にリストアップされています。
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旺文社『英検準1級 でる順パス単』 |
付属CDの潜在能力を最大限に引き出す語学専用プレーヤー
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必要な語彙を、出題頻度順に効率的に学べる
かつては履歴書に書くなら英検2級以上、といわれたものですが、今では「2級は当たり前、準1級くらいでないと英語力のアピールにならない」とも聞きます。
実際、英語を使う職場の求人欄には、「英検準1級~」という記載をよく見かけます。
英検準1級とは「社会生活で求められる英語を十分理解し、また使用することができる」レベルとされ、TOEICなら750~900、大学受験なら東大・京大・早慶上智・医学部等の最難関大学でもハイスコアを取れるレベルです。どれくらい難しいかがおわかりいただけるでしょう。
『英検準1級 でる順パス単』の収録語彙は、過去5年間の英検データ分析による「でる順」なので、重要単語を効率的に覚えられます。
「でる度A」ではセンター試験レベルの基本的な単語も多くみられますが、「でる度C」では最難関大学を含めて日本の大学はどこでも合格できるレベルという印象です。
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旺文社『英検準1級 でる順パス単』 |
基礎力づくりとしての語彙学習
英検2級に受かった人が、「さあ次は準1級」と思って過去問を見たら手も足も出なかった……という話を耳にすることがありますが、その大きな要因は「語彙が難しい」ということです。
逆に言えば、語彙対策さえできれば準1級攻略は夢ではありません(高校までの英文法がきちんとわかっているという前提なら、ですが)。
英単語の学習は、いわば基礎中の基礎です。準1級合格のために、腰をすえて取り組んでみてください。この単語集なら、きっとその助けとなることでしょう。 『英検準1級 でる順パス単』と『英検準1級 文で覚える単熟語』を徹底比較! 今回の比較レビューは旺文社「英検準1級 でる順パス単」(※以下『パス単』)と同社「英検準1級 文で覚える単熟語」(※以下『文 ... 続きを見る
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現役医学生・諏訪部麻里子の『かゆい所に手が届く!ディクテーション勢は必見すべし!』
まとめ
- 英検の語彙教材として、定番の1冊です。
- 出題頻度順で品詞ごとに単語を掲載、例文併記です。
- 語彙対策は合格に必須。基礎作りと思って取り組むのに良いパートナーとなる単語集です。
編集長からひとこと
英検準1級は高校英語教師の6割がクリアしている検定試験という調査結果があります。英語を教える職業を目指す、あるいは現役英語教師であれば、絶対に合格しておくべきでしょう。難関大受験生だと準1級に合格している生徒もいますので、教える側の人間が英検2級レベルではちょっと困りますね…