Weblio語彙力診断とは?
「Weblio」はオンライン上の英語辞書サービスサイトです。英単語の意味を調べたり、翻訳機能を利用したりできるほか、語彙力診断のページもあり、英語学習者の間ではよく知られています。
会員登録なしで利用することもできますが、登録すれば学習記録や単語帳の保存ができ、スコアランキングにエントリーも可能。診断テストの利用回数も増やすことができます。(※利用は無料ですが、有料のプレミアム会員制度もあります)
私は英検1級の受験前に、毎日のようにここを利用していました。「え、診断テストを毎日する意味なんてあるの?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。私の場合は、単語学習の一環としてやっていました。
「語彙力診断」は、表示される英単語の意味を、選択式で答えていくテストです。1つの英単語に対し5つの選択肢がありますが、5つ目は「1~4に正解なし」というもの。そこがちょっと難しいところかもしれませんね。テストは25問で1セットです。その正解数に応じてどの程度の単語力があるか推定し、語彙レベルが表示されます。
語彙レベルがこまかく表示される
公式サイトには「レベル1・初学者(1~500語)」から「レベル16・上級者(9001~1万語)」までしか明記されていないのですが、実際にはさらに上、「レベル30・全知全能(~3万語)」まであるようですね。残念ながら私はそこまで到達したことはありませんが…。
たとえテストに全問正解しても、語彙の難しさや解答時間などを考慮してスコアに優劣が出るため、レベル30を出すのは至難の業。私の学習データを見ると、だいたい1万~2万語あたりのレベルをうろうろしている感じです。英検1級合格に必要な語彙は1万~1万5千語といわれていますので、妥当なところでしょうか。
毎日取り組みたくなる仕掛け
この診断テストには「総合判断」のほか「TOEIC」「英検」「大学入試」「TOEFL」などのコースがあり、各コース内にさらにレベル別テストが用意されています。たとえば「TOEIC」コースを選ぶと、総合診断テストおよび「470突破対策」や「950突破対策」などスコア別のテストがあるといった具合です。
語彙力診断をうたうサイトはほかにもありますが、Weblio語彙力診断の大きな魅力は、この豊富なコース設定でしょう。英検、TOEICを受けようという人はもちろん、大学入試総合模試まであるので、いろいろ試してみたくなります。
私自身は、「今日の調子はどうだろう?」と、“占い”を楽しむような感覚で利用していました。ちなみに大学入試コースで満点を出すと「あなたにおすすめの大学・学部」という欄に「東大理Ⅲ・ハーバード大学など」と出ます(それがうれしくて、“よし、また満点を出すぞ!”としばらくハマっていたことがあります…)。
また、レベルが上がってくると選択肢がとつぜんすべて英語表記になります。ちょうど英英辞典の説明文のようなイメージです。ゆっくり読んでいたら時間制限になってしまうので、瞬時に内容を判断しなければなりません。
最初はあせりましたが、こういったサプライズも面白い仕掛けといえるでしょう。ドキドキしたり楽しんだりしながら、私はこのサイトに毎日アクセスするのが習慣になりました。単語を確認する頻度が多ければ多いほど、定着の度合いは強まります。ここでの学習は、英検1級の合格にもずいぶん貢献してくれたはずです。
単語学習のひとつの手段として
ただもちろん、「このサイトだけで語彙はOK…」というわけにはいきません。診断テストに表示されるのは、単語の情報のうちほんの一部です。上級者をめざす人は、やはり自分にあった単語帳などでまずはしっかり学習すべきでしょう。そのうえで、記憶するためのツールとして利用するのがベターです。ゲーム感覚で試せるので、学習の気分転換にも役立ちました。
ふだんPCやスマホで、なんとなくどこか閲覧して時間をつぶすクセのある人は、このサイトに寄ることを習慣化してみてはいかがでしょうか。1回のテストは2分半ほどです。それでも、チリもつもれば…で、毎日の積み重ねがきっと単語力アップにつながることでしょう。 質問 私は社会人ですが、独学で英語を勉強しています。そこで問題なのが覚えている単語の少なさです。 何とかしようと書店の単語本コーナーをうろうろするのですが、色々あってどの本が良いのか分かりません。何か ... 続きを見る
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編集長からひとこと
Weblio辞書からの出題で、一生出会うことがないような専門用語や古語が時々含まれているので全問正解はかなり難しいですね。単語テストで間違えた単語はWeblioのマイ単語帳に登録して、時々例文を音読すると効率的にボキャビルできますよ?