海外ドラマに出てくる表現から、日常的に使われている表現をダイレクトに学んでいくことを主眼としている本です。
日常生活での汎用性が高く、かつ知らなければ理解しにくいような表現が多く収録されているため、会話のレベルをちょっとアップさせたいという人にはうってつけの内容となっています。
そのまま日常生活で使える表現を海外ドラマから学べる
引用元となっているドラマはアメリカやイギリスの生活に密着しているものが多く、紹介されている表現はそのまま日常生活で使えるものばかりです。会話の枕になる言葉や相づちを打つための言葉など色々な種類の表現が出てきますので、会話をワンパターンにせず、より生き生きとしたコミュニケーションをするのにも使えるでしょう。
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南谷 三世『リアルな英語の9割は海外ドラマで学べる』 |
微妙なニュアンスの言葉を知ることができる
口語表現には状況によって様々な意味合いになるフレーズもあり、本書ではそうしたフレーズも扱っています。こうした表現は『そういう意味になる』ということを知らなければ対応が難しいこともあるため、ドラマを見ていて『簡単なことを言っているはずなのになぜか内容が理解できない…』と、これまで感じていた原因を知ることができるかもしれません。
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南谷 三世『リアルな英語の9割は海外ドラマで学べる』 |
また、会話をする上で言葉使いによって意味合いが異なるケースや、ちょっとした表現の付け足しで別のニュアンスを加える方法など、コミュニケーションをより円滑にする上で重要なヒントをたくさん得ることができます。
海外ドラマを使って英語を学習する方法とは?
海外ドラマを見ながら英語を勉強するにはどうすれば良いのか?ということは誰もが一度くらい考えることですが、『リアルな英語の9割は海外ドラマで学べる』はそうした学習方法のガイドにもなっています。
取り上げているフレーズがどの作品のどのエピソードからの引用なのかということはもちろん、どのように海外ドラマを観るのが勉強に繋がるのかといったことも学習コラムとして掲載しているので、「英語の勉強方法」自体に悩んでいる方の参考になるのではないでしょうか。
一方、口語表現やコミュニケーション上のニュアンスを扱っているところが多く、例えば大学受験などの文法問題や長文問題の対策としては主旨が異なります。この本はあくまで、海外ドラマを素材として実際の英会話を学びたいという学習者向けです。実際に英語音声でドラマを観たり、英語のポッドキャストを聞いたりしたいという人にとっては、きっと良い参考書になることでしょう。
まとめ
- 海外ドラマを素材として口語表現や微妙なニュアンスなどを学ぶ。
- 実際の英会話を意識した解説をしている。
- 自身で英語を話す機会がある人、より高度なリスニングに挑戦したい人にオススメ。