もくじ
- 基本コンセプト:リスニング学習の効果・効率を高めるCD/MP3プレーヤー
- 観点①:聴きたい箇所にすぐにアクセスできるか?
- 観点②:シャドーイング・リピーティング向け機能
- 観点③:発音を改善するための機能
- 観点④:音声速度変換の性能
- 観点⑤:聴きたい部分を繰り返し再生するA-Bリピート機能
- 観点⑥:ディクテーション向け機能
- 観点⑦:携帯性・利用対象者・価格
- 総評
観点③:発音を改善するための機能
人気の発音学習本『英語耳 発音ができるとリスニングできる』(松澤喜好著)にあるように、リスニング力を改善するためには「発音力」を改善することが近道です。
両製品とも発音改善のための機能を搭載しているため、単純なリスニングしかできない従来のCDプレーヤーよりも高い学習効果を期待できます。
語学学習機『SL-ES1』
「観点②:リピーティング・シャドーイング向けの機能」が、そっくりそのまま発音を改善するための機能となります。
もとより『SL-ES1』は、「発音を改善する」ためにリピーティングとシャドーイングという学習法を利用している製品です。
※逆を言えば、『まねっこ倶楽部』のように「シャドーイングとリピーティングという作業の効率向上」という観点では開発されていません。
語学専用プレーヤー『まねっこ倶楽部』
『まねっこ倶楽部』では、発音改善用の機能として「発音フィードバック」機能が実装されています。
「発音フィードバック」とは、ヘッドセット(マイク付きヘッドホン)を使用して、「マイクに向かって発音した音声がそのままヘッドホンから聞こえてくる」機能です。
リピーティング学習と組み合わせることで、録音することなくリアルタイムでお手本の音声と自分の発音の比較チェックを行えるようになっています。
この方法は効果的なのでしょうか?TOEIC満点69回取得の著名なTOEIC講師、菊池健彦氏の著作『イングリッシュ・モンスターの最強英語術』の中で、菊池氏は「カップめんの容器」をつかって発音矯正器を自作したという記述があります。
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菊池 健彦『イングリッシュ・モンスターの最強英語術』 |
これは、カップ麺の容器に向かって発声した発音が、ダイレクトに耳に伝わるようにしたもので、この器具をつかってリピーティングを行うことが発音矯正に大きく役立ったそうです。
「まねっこ倶楽部」の「発音フィードバック機能」は、この器具と同じことできるものですが、独自の「ポーズ再生機能」と組み合わせることで、リピーティング&リアルタイム発音比較による発音学習がさらに効率的に行えるようになっています。
まとめ
- 語学学習機『SL-ES1』は、リピーティング録音・シャドーイング録音機能で、一旦自分の発音を録音したあとに、オフラインでお手本の音声と聴き比べを行うことで発音比較チェックを行う。
- 語学専用プレーヤー『まねっこ倶楽部』では、「発音フィードバック機能」を使用しながらリピーティングを行うことで、録音することなくリアルタイムで発音比較チェックができる。
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観点④:音声速度変換の性能