お悩み相談室

元・上智大生 さかえが教える『語学留学をしても日常会話しかできない学習者が仕事で使えるレベルの英語力を身に付ける方法』

質問

私は1年間アメリカに語学留学をし、TOEIC730点を持っています。

アメリカ以外にも外国で生活をしている事が多く、友達も常に外国人というような環境にいるのですが、常に日常会話程度しか話が出来ないので、ちょっと話が複雑な内容になってしまうと会話に入れないので困っています。

このような状態なので英語を使った仕事に就くなどは現状無理です。どうしても日常会話程度しか話が出来ないため、海外で普通に暮らすには問題がなくても、いざ仕事となると英語力が足りずに困っています。

外国人の中で英語中心で生活をしていても簡単な日常会話しか出来ないのですが、どうしたらもっと色々な場面で使える生きた英語を習得出来ますか?

回答(さかえ)

ご相談の環境からは、普段から英語に触れており英語自体には問題がないと考えられます。英語力の問題か、それとも知識力の問題かで対策が変わってくるかと思います。英語で新聞や論文、多少フォーマルな本を読んでみることをおすすめします。

実際に英語を使って仕事をする際には、「英語力+知識力+経験+対応力+思考力」の総合値で測られます。そのため、話の内容が複雑で会話に入れない場合、自分の知識力は足りているか、その話を「英語で聞いた上で自分の経験・知識を元に自分の意見や解決方法などを述べられるか」を考えてみましょう。

日本語での仕事をする際も、日本語で難しい話をされても自分が知らないことには入っていけません。これと同じ問題であると考えます。おすすめの方法は、その国の新聞の社説を読み、社説本文の1/5程度の長さに英語で要約してみることです。

英語で要約することでご友人と話すときには使わないような言葉を使う経験、いわゆるプライベートとフォーマルの使い分けを多くすることにもなります。これは地味ですが、英語のみならず日本語の勉強をする際にも効果的です。

これをすることで言いたいことをまとめる力もついてきますし、多く社説を読めば文章構成力もつくでしょう。同時に様々な考え方や社会的事象を分析する視点に触れることもできるおすすめの方法です。

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さかえ

さかえ

上智大学法学部国際関係法学科卒のビジネスマン。大学在学中は、純正日本人でありながら帰国子女率80%の上級英語クラスに所属していた。『TIME』『Newsweek』は辞書なしで読解可能。愛読誌は『The Wall Street Journal』『The Economist』。 詳しいプロフィール / 記事一覧

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