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編集長・neco_userが教える『語彙力がグングン高まる!お薦めの単語帳と勉強法』

質問

私は社会人ですが、独学で英語を勉強しています。そこで問題なのが覚えている単語の少なさです。

何とかしようと書店の単語本コーナーをうろうろするのですが、色々あってどの本が良いのか分かりません。何かおすすめの本があれば教えてください。

それと単語を覚えようとしても、なかなか覚えるのが苦手で頭に入りません。ついには眠気に襲われる始末です。

ほかの人は、いったいどうやって単語を覚えているのでしょうか。ちなみに、高校生くらいまでの単語は理解しているつもりですが、そこから先がなかなか頭に入りません。どうかお願いします。

回答(neco_user)

代表的な単語帳のタイプとしては以下のようなものがあります。

例文型単語帳(1例文複数単語式)

●『DUO 3.0』『ALL IN ONE』『英単語4000 受験英語からのTOEFLTest』など

DUO30 ALLINONE 英単語4000受験英語からのTOEFLTest

複数の単語を1例文に埋め込んでいる例文型の単語帳です。各例文で使用されている見出し語が(ほぼ)重複していないことが特徴で、少ない例文数で最大限多くの単語が覚えられます。

逆にいうと何度も同じ単語は出てこないので、言語感覚を養うという意味では不向きなのですが、英単語の第一義をスピーディに暗記したいという目的には向いています。

『DUO 3.0』『ALL IN ONE』のどちらかをやり遂げた場合の想定英語力は、TOEIC700点台、大学受験でいえば一般的な模試(私立文系)での偏差値65(私立最難関大学水準)です。

『DUO 3.0』収録の英単語・熟語を全て暗記していれば、語彙が特に難しい早慶上智など難関私大の入試であっても、語彙だけであれば合格点が取れるレベルには間違いなく到達します。

ちなみに『ALL IN ONE』の方は単語・熟語・構文だけでなく、文法まで同時に学習できます。英文も『DUO 3.0』と比べると少し長いので、ある程度の読解力も身に付くお薦め参考書です。

私自身も昔、やりなおし英語で『ALL IN ONE』を使用しましたが、この頃から劇的に英語力が変わっていったことを覚えています。

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Z会『英単語4000 受験英語からのTOEFLTest』はTOEFL用ということであまり知られていませんが、英検で言えば準1級~1級水準の単語を『DUO 3.0』に似たスタイルで暗記していける単語帳です。

前半は難関大水準の単語、後半はTOEFLで100点以上を狙う水準の単語が収録されており、難単語版『DUO 3.0』としてお薦めできます。

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長文型単語帳

●『速読速聴・英単語』『速読英単語』『文で覚える単熟語』など

速読速聴Core 速読英単語必修編 英検準1級文で覚える単熟語

長文の中で英単語を覚えていくのが長文型単語帳です。

速読英単語は大学受験生向き、速読速聴・英単語は社会人向きとされていますが、基本的には似たような単語帳です。社会人が『速読英単語』を使っても問題ありませんし、大学受験生が『速読速聴・英単語』を使っても構いません。

難易度は中級の『速読速聴・英単語 Core 1900』が『DUO 3.0』と同じか若干難しいくらいで、TOEIC700点台あたりまで対応しています。

ちなみに上級の『速読速聴・英単語 Advanced 1100』は、イギリスの経済紙『The Economist』からの抜粋文もあって、かなり読み応えのある単語帳です。英検1級やTOEIC900~満点に対応しています。

『速読英単語 必修編』は、大学受験の94%の単語をカバーしている名作です。その上位版の『速読英単語 上級編』は『英検準1級 文で覚える単熟語』よりも若干易しいかなあ、というレベルで、大学受験生なら十二分な語彙力が身に付くはずです。

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『速読速聴・英単語』シリーズは検定試験なら、どちらかというとTOEICに向いていますが、英検の方を指向している学習者であれば旺文社『文で覚える単熟語』シリーズがお薦めです。

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ボキャビルを行うのに適した長文型単語帳は、重要単語(見出し語)以外の単語は全て理解できる程度の英文が載っている本です(自分の語彙力よりわずかにレベルが高い素材)。

『速読速聴・英単語』シリーズは、初級から上級まで全6段階で細かくレベル分けされているので、このような自分より少し格上の教材を選びやすいので便利ですね(さらにTOEIC対策用に『STANDEARD 1800』『GLOBAL 900』の2冊があります)。

旺文社『文で覚える単熟語』シリーズも英検5級から英検1級まで全て揃っていて、易しいものから段階的に難易度を上げて学習できる良書です。

フレーズ型単語帳

●『システム英単語』『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ』など

システム英単語 金のフレーズLR

フレーズ型単語帳の代表格です。載っているのは記憶する英単語の前後まで含めたフレーズとなっています(金のフレーズの方は一文が載っていることもありますが、7語までに制限されています)。

フレーズ型は暗唱しやすいという特徴がありますので、また文法知識が揃っておらず長文が読めない段階の高校生、または例文型や長文型単語帳のサブ教材として利用したい方にお薦めします。

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英単語を覚える方法について

次に英単語を覚える方法についてですが、これは人それぞれです。例文型が好きな人もいますし、私のように長文型が中心の学習者もいます。一例として私の覚え方を書きますので、ご参考ください。

基本的な方針としては、語彙力だけを鍛えるのではなく、読解力やリスニング力、スピーキング力も同時並行で鍛えることを常に念頭に置いています。したがって単語しか学習できないフレーズ型は、サブとして確認用に使うだけで、メインとしては使ったことがありません。

1. 英文を読解する
まず単語が入っている英文(例文)を読解します。読解を行うには英文法の知識が不可欠なので、一通り英文法学習を終わらせておくことをお勧めします。ただし、細かい文法事項の理解は後回しでも構いません。

2. 音読→リスニングをする
音読→リスニングを繰り返して、英文の定着度を上げていきます。リスニングは聞き流すのではなく、必ず「精聴」を行います。

音読とリスニングは、どちらが最初でも構わないのですが、リスニング力向上を重視したい場合は、リスニングを先に繰り返してから音読のほうがよいですね。

もちろん、聞き取れなかった箇所はテキストで確認して、文字と音声の対応関係を覚えていきます。これは、リスニング学習の基本的な方法なので、今までやっていない方はぜひやってみてください。

3. 各英文について音読→暗唱を繰り返す
音読をした直後に目を閉じて暗唱を行います。暗唱は難しいとお考えの方が多いかもしれませんが、最初は一文まるごとではなくだいたい5語~10語程度、前置詞・関係代名詞の前やカンマの後等で区切って英文の一部を暗唱するのであれば、さほど難しくはありません。

音読した直後であれば、自分が発音した英文を一瞬だけ記憶しています。慣れたら暗唱の語数を増やしていき、できれば一文丸ごと暗唱できるようになるまで繰り返します(できれば、なので完全にできなくても問題ありません)。

もし暗唱ができないようであれば、音読→リスニングに戻って英文の定着度を上げた後に、再び暗唱に取り組みます。

4. リピーティングを行う
つぎに目ではなく耳からCDの英文を入力したあとに暗唱を行う「リピーティング」を行います。リピーティングは、英文をリスニングしたあとに記憶に一時的に保持して英文を解釈する能力(リテンション力)の向上に欠かせないものですが、英文の定着度を上げるためにも利用できます。音読→暗唱と同じようにリスニング→暗唱を繰り返すイメージです。要はCDで聞き取った英文を何度も復唱しよう、ということですね。

個人的には、リピーティングは短期記憶から英文をアウトプットしなければいけないので、スピーキング能力への効果が高いと思っています。

※リピーティングを行うには自分でプレーヤーを一時停止するか、ポーズ入りの専用素材を音声編集ソフト(Sound Engine Freeなどのフリーソフトで無音挿入できます)か何かで製作する必要があります。

5. シャドーイング学習を行う
十分にリピーティングができるようになったら、最終的にシャドーイングを行います。CDの1トラック分全てをシャドーイングできるようになるまで繰り返します。シャドーイングできないようなら、音読、リスニング、リピーティングに戻ります。

なお、スピーキング力向上を狙うなら、若干遅らせて復唱する「ディレイド・シャドーイング(delayed shadowing)」を行うとよいですね。

シャドーイングとリピーティングは兄弟のような学習法なので、どちらか一方だけやりやすい方を選択してもOKです。

※リピーティングは offline shadowing とも呼ばれ、シャドーイングの一種とされています。

音読・リスニング・暗唱・リピーティング・シャドーイング、どれを何回繰り返すかはご自身がやりやすいように調整すればよいですが、合計して数十回はやってみるべきでしょう。

単語を覚えるためには、何といっても「繰り返し」が大切です。1回読んだり聞いたりして暗記できるような人は存在しません。何度も何度も繰り返すことで、徐々に記憶が定着していきます。

そのほかのちょっとしたコツ

例文型、長文型、フレーズ型で共通ですが、「日本語の意味から元の英単語を思い出して声に出す」というちょっとしたコツがあります。

どのような単語帳でも、見出し単語の横に日本語の意味が書いてある箇所があるはずです。日本語の脇に、単語の「先頭の1文字」または「2文字」を書き込み、この文字を手掛かりに元の英単語を何度も復元して発音してみましょう。

※『金のフレーズ』『TOEIC Test 900点突破必須英単語』など、最初から先頭の文字を書いてあるような単語帳もありますが、自分で書き込んでも構いません。

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