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現役医学生・諏訪部麻里子の『アメリカに11年間住んでいる学習者が、会話の中で正確な英文法を使うには』

質問

私は現在、アメリカに住んでおり11年目になります。

日本では短大で英語を専攻したり、英会話教室に行ったり、某放送局の英語講座を欠かさず何年も見ながらテキストを片手に勉強してきました。にもかかわらず渡米後すぐは全く自信喪失する状況で、特に会話とリスニングには(全てですね)数年間苦しみ続けました。

現在、日常会話はなんとかなるのですが、もっと上達したいと考えるようになった時、改めて自分のいい加減な文法に嫌気がさし高校時代の教材(文法)を読み直し始めました。すると、想像を絶する難しい事も書いてあり、実際知らなかったなという法則や文法活用に驚くとともに、この教材を覚えたら完璧に文法が使えるとも思い勉強したのですがどうしても型通りに会話の中で話す事は頭に入っていても、実際口から出てくる事は簡単な言い回しになってしまいます。

なるべく動詞などの時制は極力気をつけています、が例えば他の完了形、仮定形などはテキストのように考えれば考えるほどうまくいきません。長くなりましたが、質問はこのような完璧な文法教材はやはり全て覚えて理解しておくと、後々会話をするにあたって自然に出てくるようになるのでしょうか?あまりに複雑で難しいので現在読む気が失せてしまし、途方に暮れています。

回答(諏訪部麻里子)

文法はすべての基本です。
文法は英語の文章の枠組み構造を作ってくれるものです。これをマスターすることで長い文章や複雑な文章、情報量の多い文章を操ることができます。ただ、どうしても「しくみ」を学ぶことになりますから、「説明が単調だ!」とか「論理ばっかりでつまらない」「しかも例外もあるのか…」なんて嫌な気分になる気持ちも分かります(笑)

高校の文法から復習している、とのことですが、中学の文法はバッチリですか? 中学でも不定詞や動名詞、現在完了形などは学習しますよね。今更中学のレベルからやり直すなんてプライドが許さない!と思うかもしれません。ですが、英語に限らずどんなことも、基礎基本を無視して上達することはあり得ないでしょう。例えばスポーツだってそうですよね。

私が文法を覚える時は例文をノートに抜き出して、色ペンで注意箇所を囲んだり線を引いたりすることで理解を深めていました。

文法書もあまり難しすぎないもの(forestなど)を選んだり、問題集(upgradeなど)と併用したり、など工夫が必要かもしれません。せっかく覚えた「しくみ」も使わないと覚えられませんし、使いこなせませんからね!

回答(neco_user)

英語圏に11年も住んでいるのであれば、平易なことしか話せないとはいえ、かなり実践的なリスニング力やスピーキング力が既に身に付いているでのはないでしょうか?

英文法は大学受験で必要な範囲のものは全て知識として知っておく必要があります。これは、スピーキングで正確な文法を使いこなすだけでなく、リーディングやライティングにも当然に影響を与えます。

アメリカにお住まいであれば、英文を読み書きする機会が多いでしょう。基礎的な文法事項については誤りを可能な限り少なくする必要があります。

おっしゃるような「想像を絶する難しい事」はアウトプットでは使わなければ良いだけです。しかし、インプットの場合(特に読解)では、ややこしい文法を知っていないと高度な本は読めなくなってしまいますので、やはり「想像を絶する難しい事」であっても知っておかなければいけません。

基礎的な英文法であっても最初の頃はスピーキングで使いこなすことは難しいですが、正確な英文法を使うように「意識」すれば、徐々に矯正されていきます。ライティングにおいても同様です。文法書を読んでも「自然」に矯正されることは、ありません。

文法本については、日本は特に英語学習が盛んな国ですから、英語が苦手な日本人のために作られた素晴らしく分かりすい本が沢山出版されています。まずは日本で評判の良い文法本を購入して読んでみることをお勧め致します(ちなみに高校の教科書は分かりにくいので、お勧めできません)。

例えば『一億人の英文法』は、いわゆる小難しい説明が書いてある英文法書ではなく、「話すための」英文法を重視した良書です。解説も分かりやすいですし、この本を通読してみれば文法に対する苦手意識もなくなってくるのではないでしょうか。

※ちなみに『一億人の英文法』はテレビやネットで売っているような誇大広告型インチキ高額教材ではなく、わずか税込1944円の参考書です。著者はNHKで語学講座を担当している大西泰斗先生、出版社も「東進ブックス」なので、信頼度は極めて高いです。

一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法(東進ブックス)

回答者:neco_user(編集長)

【レビュー】一億人の英文法:話すための英文法を教える大西泰斗氏の英文法教材

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諏訪部麻里子

諏訪部麻里子

国立大学医学部在学中(※記事執筆当時)。大学入試でセンター試験、二次試験をほぼ満点で通過した異次元級の英語力を持つ。医学の勉強のかたわら、さらなる高みを目指して英語の研鑽を積んでいる医学系女子。 詳しいプロフィール / 記事一覧

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