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【レビュー】FORTUNE:TIMEの難易度を超えるアメリカのビジネス総合誌を読んで国際派ビジネスマンを目指す

FORTUNEはアメリカのビジネス誌で、発行元はTIME誌と同じ企業です。「働きがいのある会社ランキング」、「世界で最も称賛される企業ランキング」等の記事が特に有名です。
FORTUNE

世界で最も称賛される企業ランキング(THE WORLD'S MOST ADMIRED COMPANIES)
『FORTUNE March 1, 2016』

ビジネス総合誌として幅広く記事を収録

本誌は隔週刊の雑誌で、投資、新製品情報、ビジネスエグゼクティブの紹介など、幅広いテーマを扱うほか、その号ごとに設けたトップテーマに対し紙面を多く割き特集記事を掲載する体裁となっています。

日本国内の雑誌に例えると、TIMEが週刊文春やサンデー毎日など一般向けの雑誌とすると、本誌はプレジデントや週刊ダイヤモンドなど、ビジネスマン向けの性格が強い雑誌と言えます。

特集記事はその時々によって扱うテーマが金融動向から先進国・発展途上国間の経済格差、労働問題まで扱うなど大きく異なっていますが、いずれも意識の高いビジネスマンにとっては興味を引き、かつ読み応えがある記事が掲載されています。

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英語学習から見た場合、本誌で注目したい部分

英語学習の観点から見た場合、本誌で特に注目したいのは各号ごとに記者・編集者の力の入りようが実感できる特集記事(Special Report)の部分です。

号ごとに特集される分野が大きく異なる点は日本国内の同種のビジネス誌と同じですが、読み応えがある記事が多く収録されており、記事のボリューム、語彙レベルともにTIMEやNewsweekを大きく超えています。

以下はある号で特集された西アフリカのココア農家で収穫作業に従事する子供たちの状況を特集した記事です。

TIMEを超える語彙レベル、かつ圧倒的な分量の特集記事
『FORTUNE March 1, 2016』
これが11ページほど続きます
『FORTUNE March 1, 2016』

上の画像が特集記事(の一部)ですが、この分量の英文が1本の記事に11ページ含まれています。

TOEICや英検と比べても英文量は何倍、何十倍とありますが、大体アメリカのビジネスマンはこの記事を20分~長くても40分程度で読み切ります。

いきなりそんなネイティブレベルの速読を目指す必要は全くありませんが、TOEICの勉強を終え、本格的に英語を使って専門誌を読み、データをまとめ、プレゼンをしたり資料を作成したりする場合はこの程度の長文は最低でも読みこなす必要があるということを実感していただきたいと思います。

TOEICスコア800台以上かつ英語で仕事をしたい人向け

TOEICはあくまでビジネス英語の素養・基礎力の試験であって、こういった長い英文を日本語同様に読んで解釈し、自分なりに考え方をまとめたり、知識を得たり、考えを深めたりということをしていく訓練は試験対策だけでは難しいと考えられます。

もちろんTOEICのために勉強して身に付けてきた文法力、語彙力、読解力は無駄ではありませんが、これだけの長文を読む訓練はTOEIC向け、英検向けの試験勉強の中ではなかなかする機会がないからです。

その意味で、TOEICスコアは上級者レベルまで取れるようになったけれど、実際に英語を使って仕事をする際に資料を読んだり、レポートを作ったりといった「読み・考え・書く」力に試験勉強がうまく結びついていないとお悩みの方にはおすすめです。

日本語でも、ビジネスマンは素養として先にもあげたプレジデントや週刊ダイヤモンド、東洋経済などを読んでいますから、英語でも同じ事をすることが良い訓練になります。

最初は特に特集記事の長さにうんざりすることや圧倒されることもあるかもしれませんが、英語「を」読むために本誌を読んでいるのではなく、英語「で」知識や考えるネタを身に付けるために本誌を読んでいるという意識にシフトしていきましょう。

本誌はビジネス誌とはいえ専門誌ではありませんので、経済・金融などの予備知識が十分になくても読んでいけます。英語力の観点からみるとTIMEやNewsweekを初見で70%以上理解できるレベルに達していれば、最初は記事の長さに戸惑うことがあっても何とかついて行けるでしょう。

時間のない方は特集記事が興味のある号だけ購入して読んでいくことも良い方法であると考えます。

テーマ・リーディングのガイドとしての利用もおすすめ

その他に、ある一つのテーマを追いかけて読んでいく「テーマ・リーディング」のガイドとして本誌を利用することもおすすめの方法です。特集記事の興味のある号を読んだら、そのテーマをネット検索するなどして、他の英字誌でどのように扱われているのか、視点や書き方の記事を集めてスクラップしてしまうのです。

そうすることで、同じテーマでも構成や表現の違う文章に触れて語彙の幅や表現の幅を広げるといった英語面での効果だけではなく、よりバランスの取れた考え方や自分の立場を客観的にみるといった社会人として必要な感覚も身に付けていけます。

まとめ

  • 総合ビジネス誌で、一般向けのTIMEよりビジネスマン向けの内容。
  • TOEICスコア上級レベルで、現場での実践力、特に読む力を向上させたい人向け。
  • テーマ・リーディングのガイドとしての使用が特におすすめ。
●編集長からひとこと
これは英字誌の中ではトップレベルの難易度の雑誌でしょう(専門誌は除く)。検定試験であれば英検1級やTOEIC950~満点近くを当たり前のように取れるレベルでないと、読みこなすことはかなり難しいですね。
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さかえ

さかえ

上智大学法学部国際関係法学科卒のビジネスマン。大学在学中は、純正日本人でありながら帰国子女率80%の上級英語クラスに所属していた。『TIME』『Newsweek』は辞書なしで読解可能。愛読誌は『The Wall Street Journal』『The Economist』。 詳しいプロフィール / 記事一覧

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