最新データを元に頻出単語をよく出る用法で覚えることができる、大学受験生向けの単語集です。収録語彙は「センター試験」レベルの1500語となっています。
最新データを元に頻出単語を網羅している
大学入試で使用される英単語は時代と共に変わります。近年は、社会的関心が高まっている福祉や医療に関する語句が以前と比べて何倍も多く使用されるようになってきています。
そのため7000回分の大学入試の過去問、1億を超えるTime紙のデータ、インターネットの情報など膨大な最新データを元に、単語の出現頻度や意味、語法、コロケーションなどを分析して『システム英単語 Basic』は製作されました。
第一章は高校で始めに習う初歩、第二章は最頻出の基本単語というように章ごとにステージが分かれています。それぞれの章は動詞、名詞、形容詞、副詞でさらに分かれています。1つの語句に対して使い道が何通りか解説されているので、語句の使い方をきちんと知ることができます。
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霜 康司『システム英単語 Basic』 |
基礎単語を実践できちんと使えるか見直す
中学校で習った基礎の単語は英語が苦手な人でも知っているものが多いかもしれません。例えば hobby という単語の意味は「趣味」だと多くの人が知っていることでしょう。
しかし、hobby=趣味と覚えていると、英語の持つ意味と日本語の持つ意味のニュアンスの違いは分からないでしょう。英語で hobby は知識や技術を必要とするものに対して使用される単語である一方で、日本語では「好きなこと」や「楽しいこと」というニュアンスで趣味という語句を使います。
つまり「私の趣味はテレビを見ることです」をそのまま英語にして
My hobby is watching TV.
とすると不自然な英語に聞こえます。簡単な基礎の単語こそ、このように気を付けるべきポイントをしっかりと抑えることで、単語ひとつひとつを使いこなせるようになります。
五感をフルに使って暗記しやすくする
『システム英単語』シリーズ最大の売りである「ミニマル・フレーズ」をそのまま暗記することをお勧めします。このフレーズは通常のテキストに出てくる例文のように長いものではなく短いので覚えやすく、覚えたフレーズを実践で使えるようになっています。
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霜 康司『システム英単語 Basic』 |
音読とリスニングを繰り返す、別売のCDを聴きながらシャドウイング、紙にスペルを書いてみる、赤いシートを使って覚えているか確認する、チェック問題を解いて理解を確かめるなど様々な方法で何度も学習します。
どんな学習者でも、いちど見ただけでは語句やフレーズを暗記することはできません。反復学習することで記憶に定着するので、同じ単語を5、6回は復習するようにしましょう。
【レビュー】システム英単語:独自のミニマル・フレーズ方式でどんどん英単語を暗記できる
まとめ
- 最新データを元に作られた単語集で効率良く頻出語句を覚える。
- 基礎単語の本当に使える意味をもう一度覚え直す。
- 長い英文ではなく最小限のミニマル・フレーズなので暗記がしやすい。
難関大学受験生に人気の『システム英単語』を易しくしたセンター試験版です。高校レベルの基本的な英単語を知らない社会人にもお勧めできます。しかし難関大学の合格体験記を見ると『システム英単語』を参考書として使っている方が実に多いことに驚きます。実績抜群なのは素晴らしいですが、単語帳は相性問題もあるので、シス単にこだわることなく『DUO 3.0』『速読英単語』『英単語ターゲット』『鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁』なども利用検討してみてください。