『キク英文法』は、大学入試レベルに必要な文法を短期間で効率よくマスターするために編纂された本です。全部で212の文法事項について、例、学習、チェック、といった順序で確実な知識をつけることができます。
『キク英文法』を始める前提条件とは?
『キク英文法』は高校卒業程度の英文法を一通り学んでいる(あるいは高校在学中に学んでいる)ことを前提として書かれていますが、節と句の違いなど、文法を学ぶ上でしっかりと理解しておくべき用語についても触れられています。
そのため、理解が不十分のまま先に進むようなことがなく、確実なスタートを切ることができるでしょう。
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一杉 武史『キク英文法』 |
幅広く使える文法知識を得られる
高校卒業程度・大学入試程度の文法力は、充分に他の検定や日常会話の中で役立つレベルです。『キク英文法』の内容を習得すれば、大学入試(あるいはTOEICや英語の試験など)の後でもその知識を活用することができるはずです。
ただしその一方で、単語をクロースアップして紹介しているわけではなく、例文となっている英語は大学入試レベルのものになっています。
そのため、単語力に自信がないという場合には、『キク英文法』だけで英語を学習するのは難しいと感じるかもしれません。
その場合には先に単語を学ぶか、あるいは学習中に出てきた単語で分からないものがあれば必ず辞書を引くようにすると良いでしょう。
少し込み入った文法についても学べる
大学入試レベルの文法力を完全に身につけることを目的としている本というだけはあり、幅広く様々な文法事項を掲載しています。
これがあれば文法は完璧、という本ではありませんが、大学入試や英検、TOEICのために文法面で対策をしたいというのであれば、ほぼ全ての項目を網羅していると言って過言ではないでしょう。
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一杉 武史『キク英文法』 |
加えて、多くの文法事項をコンパクトにまとめた本なので、ちょっとした隙間時間に勉強したいときにも役立ちます。
大学入試のみならず、英語をもう一度やり直したい人が自分の理解度をチェックするのにも心強い味方となるでしょう。
付属のCDでさらに発展的な学習を
付属のCDには、例文として取り上げられている英文が収録されています。これを聞くことにより、単に知識として文法を理解するのみならず、耳でそれを聞いたときに理解できるようになるまで学習することができます。
もちろん、単にリスニングするのではなく、シャドーイングやディクテーションを行えばさらに効果が高まることは言うまでもありません。
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一杉 武史『キク英文法』付属CD(1枚組) |
まとめ
- 大学入試レベルの文法をおさらいできるコンパクトにまとめられた本。
- 大学入試のみならず、様々な英語試験の基盤になるような文法を学べる。
- 付属のCDを使えばさらに学習効果が高まる。
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