チャンツ形式で有名な『キクタン』シリーズ・熟語バージョンです。「最上級(Super)の熟語を学べる」とされる1冊です。
チャンツが特徴の『キクタン』シリーズ
アルク発行の『キクタン』シリーズは、リズミカルなBGMにのせて単語や熟語を記憶する、というコンセプトの参考書群です。学校英語はもちろん、TOEICなどの資格試験、あるいは医療やビジネスなど分野別に各種発行されています。
初級者から上級者まで、レベルに応じてさまざまなラインアップがありますが、この『キクジュク』は「熟語力を強化する!」として『キクジュク Basic 1800』と『キクジュク Super 3600』の2種類が用意されています。
『キクジュク Basic 1800』はおおよそセンター試験レベルですが、『キクジュク Super 3600』は中上級者向けで、中堅私大~難関大学受験者、英検なら2級~準1級、TOEICで600点以上が目安とされています。
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一杉 武史『キクジュク Super 3600』 |
熟語学習を助ける工夫
熟語は似たようなものばかりだし、複雑で覚えにくい、として、苦手意識のある人もいるでしょう。しかし、熟語は会話で頻出するのはもちろんのこと、学校での定期試験や大学入試、各種資格試験でも数多く出題され、大きな得点源となります。
この参考書では、学習期間としてDay1~Day42の6週間(42日)を設定。1日あたり16の重要熟語×42日間で672、さらに「Appendix」にリストアップされた関連熟語451もあわせれば、トータル1123の熟語を覚えられるとしています。(タイトルに含まれる数字「3600」は熟語数ではなく、アルク設定の熟語語彙レベル「SIL6000」の指標を表しています)
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一杉 武史『キクジュク Super 3600』 |
各章は品詞などのテーマで大まかに分けられています。章の冒頭「Introduction」では、章ごとのテーマである基本動詞や前置詞などを扱った、まとめ的なページがあります。単語の原意などを知ることで、同じ語を使う熟語を、包括的にとらえられるようにという配慮でしょう。
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一杉 武史『キクジュク Super 3600』 |
無数にある熟語をすべて覚えるというのは厳しいですが、鍵となる単語のコアイメージをつかんでおけば、知らない熟語でも意味を推理しやすくなります。参考にしておくとよいでしょう。
本文は、見開き左ページに熟語と定義、右ページには熟語を用いたフレーズと例文が紹介されています。ページ下部には「Quick Review」という前日分の熟語のチェックリストがあります。また、ページのあちこちに「Pop Quiz!」という確認クイズがちりばめられており、反復学習を意識したつくりとなっています。
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一杉 武史『キクジュク Super 3600』 |
ほかの『キクタン』シリーズと比較して
熟語向けですから、単語のみの『キクタン』シリーズと比較すると、チャンツBGMはややスローなテンポになっています。それでも、一定のリズムにのせようとすれば、熟語の場合はどうしても早口で聞きにくい部分ができてしまいます。聞き流すだけで記憶するというよりは、熟語集として学んだあとに、確認用にチャンツで補うという使い方がおすすめです。
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一杉 武史『キクジュク Super 3600』付属CD(1枚組) |
まとめ
- 人気の『キクタン』シリーズの、上級向け熟語用参考書です。
- 難関大学受験レベルまでカバーできる1123熟語を掲載。
- 主に熟語集として利用し、CDのチャンツで確認という流れがおすすめです。
単語と違って熟語専用のボキャビル本は数が少なく、貴重な一冊です。キクジュクシリーズでは上級編ですが、大学受験上級レベルですね。副詞や前置詞の原義を理解してれば覚えやすいタイプの熟語です。「the old ball-and-chain(カカア天下の妻)」「belle of the ball(パーティの華)」等、文化的背景を知っていないとさっぱり意味が分からないタイプの熟語は載っていません。