「英単語検定」略して「単検」は、英単語力に特化した新しい検定試験です。その最上位級である「1級」の公式問題集をご紹介します。
英単語検定「単検」とは
英語関係の検定試験と言えば、実用英語検定「英検」が有名ですね。では「単検」という試験があることは、ご存じでしょうか。
この「単検」は、英単語の力のみに焦点を当てた民間資格です。第一回検定の開催は2009年ですから、まだ新しい資格といえます。試験は年4回実施され、誰でも受験することができます。
実施しているのは日本英会話協会という一般財団法人です。レベルは英検と同様、1級~5級まであり、準1級、準2級を含めて7段階となっています。
最もやさしい5級は中学校低学年レベルの400語、最難度の1級は「ネイティブレベル」の1万2000語となっています。語彙レベルの目安としては、ほぼ「英検」と同様の区分けと推測されます。
問題集の構成
試験は4つのパートに分かれており、全部で100問あります。この公式問題集には、4回分の試験問題が収められていますので、この1冊で合計400の問題を解くことができます。
英検やTOEICと違い複雑な文法問題や長文問題はないので、シンプルで取り組みやすい試験となっています。ただし本書で出題されているのは、「英検1級」でも出てくるような難単語ばかりですから、かなりチャレンジしがいのある内容です。
問題の構成は以下のようになっており、すべて4択式の出題です。単検1級を受験するような学習者であれば、日頃から英英辞典を使い慣れているはずですので、3と4の出題形式については問題ないでしょう。
1. 英単語を見て、日本語の意味を選ぶ(和訳:35問)
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日本英会話協会『英単語検定 単検1級 公式問題集』 |
2. 日本語を見て、英単語を選ぶ(英訳:35問)
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日本英会話協会『英単語検定 単検1級 公式問題集』 |
3. 英文の説明を読んで、あてはまる英単語を選ぶ(英英Ⅰ:15問)
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日本英会話協会『英単語検定 単検1級 公式問題集』 |
4. 英単語を見て、あてはまる説明(英文)を選ぶ(英英Ⅱ:15問)
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日本英会話協会『英単語検定 単検1級 公式問題集』 |
各回の最後のページに、正解が一覧で表示されています。ただし、ここには正答番号のみ記載され、他の選択肢の説明等はありません。わからなかった単語については、辞書などで確認しておきましょう。
単語力強化に焦点をあてた試験
英語学習においてボキャブラリーの強化は基本中の基本であり、避けては通れない課題です。中学・高校時代に、たくさんの単語を必死で覚えた人も多いはず。
最近では、スマホのアプリやネット上の単語学習サイトも充実しています。こうした手段をうまく活用すれば、英単語学習はゲーム感覚で行うことができ、とても取り組みやすいものとなります。頑張って学習したら、「単検」を受けてみるのも、よい力試しになることでしょう。
まとめ
- 英単語の力のみに焦点を当てた民間資格「英単語検定」の公式問題集です。
- 過去問を使って4種類の設問形式を知り、本番の試験にそなえることができます。
- 単語学習のペースメーカー、モチベーションアップの手段として取り組むのも良いでしょう。
問題を見る限り、まあ、英検1級水準の語彙の試験ですね。まだ広く知られている検定試験ではないので、合格しても履歴書には書けないかも…?あと、単検1級以外にも、12000語を「ネイティブレベル」としている語彙力測定サイトが多いんですが、いくらなんでもネイティブスピーカーが12000語しか知らないなんてことはなく、「ネイティブ中学生レベル」と言った方が適切です。英検1級や単検1級の単語を知っているくらいでは、ネイティブ大学生・大卒社会人には遠く及びません。12000語だと、少し難しい英字新聞・雑誌や小説になると、辞書を結構引かなければいけませんね。たとえ単検1級に合格したとしても、語彙はまだまだ精進しなければいけません…