「基礎英語」3シリーズ中の、初級向けNHKラジオ英語テキストです。2016年度は、田中敦英氏(桐朋中学・高等学校英語科教諭)が担当講師を務めていました。
CAN-DOリストの提示で、ねらいを定めた学習
2016年度の放送では、8月を除く毎月号に「基礎英語」シリーズに共通するCAN-DOリストが設定されています。
CAN-DOリストは、「何ができるようになるのか」という学習目標です。テキストを併用したラジオ放送の視聴で、リスナーはCAN-DOリストに関連したスキットと英語表現が学べます。
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NHK出版『NHK 基礎英語 1 2016年8月号』 |
番組内容にのっとった、すっきりとした紙面構成
放送日は、月曜から金曜の週5日です。月曜から木曜までは、日替わりスキットと基本的・発展的な表現を学習します。放送内容に沿ったシンプルな紙面構成です。
スキットと重要語句・表現、英文書写がある内容展開は、学習の定着をねらいとしています。スキットでの音声活動後に英文を書くことで、英語表現への理解が促されるでしょう。
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NHK出版『NHK 基礎英語 1 2016年8月号』 |
金曜日の放送は、月曜から木曜までのまとめです。関連するCAN-DO表現の復習とQ&A形式のロールプレイ練習、「週替わりコーナー」を扱っています。
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NHK出版『NHK 基礎英語 1 2016年8月号』 |
2016年8月号は、4~7月号の総復習を特集
2016年8月号は、「夏期復習シリーズ」です。4~7月号のレッスンの中から抜粋した週間プログラムを放送します。さらに、放送テキストとは別に、『夏休みCAN-DOフレーズ総復習BOOK』が付いています。
これは、4~7月号までに学習した英単語・英文を声に出して書く練習帳です。
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NHK出版『NHK 基礎英語 1 2016年8月号』 |
英語4線ノートに特徴があります。一般的な英語4線ノートは、線と線の間隔が等しいものです。
けれども、別冊付録の4線は、上から3番目の線(基線)と2番目の線との間隔が、2番目・1番目の線の間と基線・4番目の線の間との間隔よりも広めに取ってあります。
この4線ノートでアルファベットを書く練習をすれば、初学者によく見られる機械的な文字にはならないでしょう。
初歩的な英語表現を学習するための一冊として
スキット内で使用される語句・英語表現は、あいさつや自己紹介、身の回りの説明など、初歩的な内容です。したがって、英検5級レベルだと推察されます。
しかしながら、語学講座らしい明瞭・明快な放送内容とテキスト構成は、英語の学び直しを始める方の基礎力定着に向いています。英語を学び始めた小学生・中学生だけでなく、大人にもおすすめの一冊です。
まとめ
- 英語を学び始めた学習者を対象とした、ラジオ英語学習テキストです。
- コミュニケーションに役立つ語句・英語表現を学習します。
- 8月号には、4~7月号の語句・英語表現の復習ができる別冊付録があります。
最近のNHKの英会話テキストはCD付きのものもあって、かなり使える英会話本になっていますね。NHK出版は英会話モノに強く、難易度もCEFR A1(入門:基礎英語 1)から、CEFR C1(上級:実践ビジネス英語)まで、学習レベルに応じて選択できるようになっています。1日5分とか聞いているだけだけで英会話が身に付くとか言っている誇大広告上等のウンコ業者(多すぎ!JARO仕事しろよ…)の高額教材(数万とか数十万とか…)ではなく、NHKの安価で高品質な教材を買ってしっかり勉強すれば力が付きますよ?ちなみに『基礎英語 1』はCD付き版で1720円です!