ブルーガイドの東京観光に関する出版物から、86の観光スポットをピックアップして、平易な英語の対訳にしたガイドブック的テキスト。
観光スポットの解説に加えて、旅のヒント的な記事もあり、読んでいて飽きさせない工夫が感じられます。海外からの友人を東京観光に連れて行く際に、ポケットに忍ばせておきたい1冊です。
日本を代表する都市、東京の魅力を英語で
海外からの友人を東京観光に連れて行った際に、受けた質問に答えられず悔しい思いをした経験はないでしょうか。その場所の詳しい歴史を知らない、どう英語に訳したらいいか分からないという問題を解決するには、予備知識を増やすこと、英語の表現方法を学ぶこと、そして実践することが不可欠です。
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ブルーガイド編集部『英語対訳で旅する東京』 |
海外からの旅行者に最も人気がある東京の観光スポット86か所について、概要と歴史、まめ知識を交えて詳しく解説されています。
スラスラ頭に入ってくるレイアウト
観光スポットごとに、片面1ページもしくは見開き2ページの完結型なので、ページをめくる必要がありません。英語と日本語訳に文番号が振ってあるので、電車などでも読みやすいレイアウトです。
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ブルーガイド編集部『英語対訳で旅する東京』 |
しかも、難しい単語にはルビ訳が振られているので、意味が分からなくて嫌になり、途中で挫折する心配がありません。
東京観光の事前勉強としての使い方がベスト
ベストな使い方は、海外からの友人を東京観光に連れて行く前に読み終えて、背景知識を整理しておくことです。さらに、当日の予行演習を自分で声に出してやっておくと万全になります。観光スポットに着いてから本を取り出して、そのまま棒読みを始めたのでは、相手もしらけてしまいます。
東京に長年住んでいても、意外と知らないことが多いものです。英語の勉強と同時に、日本の首都東京を見つめ直すきっかけにもなります。「旅のポイント」には、ただの観光案内だけではなく、寿司の起源や歴史、能楽の詳しい解説が書かれています。このコラム欄には、ルビ訳が振られていないので、力試しとしてチャレンジしてみましょう。
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ブルーガイド編集部『英語対訳で旅する東京』 |
事前勉強は重要ですが、質問の答えに詰まった時の助け舟的な使用にも役立ちます。文庫サイズで、持ち運びには困らないので、次の観光スポットに向かう車内で、最後の事前確認をしておいてもよいです。しかも、巻末には地図や地下鉄路線図があるので、これ1冊あれば東京観光も怖くありません。
まとめ
- 東京の人気観光スポット86か所について、日英併記で書かれたガイドブック的テキスト。
- 日本語訳に加え、ルビ訳が振られており、初心者でもどんどん読み込める。
- 外国人の友人を東京観光に連れて行く事前勉強としての使い方がベスト。