TOEFLでさらなる高得点を狙うために必要な英単語を、英語の定義とともに学んで行く本です。日本語訳も補足として収録されていますが、主に英語を英語のまま理解できるようになることを目標としています。
英語を英語のまま理解できるようになる
ほとんどの英語学習者は高校生や大学受験生のころ、英語を日本語に直して理解していたのではないでしょうか?
大学受験レベルを超えた難易度の高い検定試験(英検準1級以上やTOEFLなど)の問題を解く場合、英語をいちいち日本語に置き換えて理解しているとどうしても時間が足りなくなってしまいます。
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イ・ドンホ『TOEFL iBT対策 「超上級」英単語 |
そこで、英語を英語のまま読み進めていくことが大切になるのです。加えて英単語を英語の定義で理解すると、似たような単語との違いも分かりやすくなります。
また、それぞれの単語には例文が用意されていますので、実際の文脈でどのように用いられるのかも理解できます。加えて類語も確認でき、さらなるボキャブラリー増強に繋げることも可能です。
一日の学習を終えたら復習することで知識の定着が可能
一日に30単語ずつ、30日継続し、合計で900単語を覚えられるように編集されています。この一日に学習した30単語を復習するテストのセクション「DAILY CHECK」があり、ここで類義語も同時に確認しながら新たに学習した単語を反復学習することが可能です。
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イ・ドンホ『TOEFL iBT対策 「超上級」英単語 |
全体としての語彙水準は、他の検定試験でいえば英検1級です。英検1級の単語をすでに習得済みである、または英検1級にすでに合格している学習者にとっては既知の単語が多く収録されていると感じるのではないでしょうか?
しかし、高レベルな単語をもう一度復習したい、TOEFLの高得点取得に向けて単語を再確認したいといった場合には、すでに高レベルな英語試験を経験している学習者にとってもオススメできる内容となっています。
すでにある程度の語彙力がある人を対象としている
本文にTOEFL80点~90点をすでに獲得している学習者を対象としているとある通り、ある程度の語彙力がある学習者を対象としています。そのため、他の英語試験を受けたことがなく、かつこれから始めてTOEFLを受けたいという場合にはTOEFLの感覚を掴みにくいでしょうし、より基本的な単語を知らないとつまずいてしまう可能性もあるでしょう。
まとめ
- すでにある程度の語彙力がある学習者を対象としたTOEFL高得点を狙う本。
- 英検で言えば語彙レベルは1級程度。
- 英語を英語のまま学習することを理想としている。
レビュー本文にあるように、英検1級水準の単語帳です。TOEFLでいえば、100点以上(※TOEFLの満点は120点)を狙う学習者向けでしょうか(英検なら準1級に合格済、TOEICなら800点くらいを取得済みの方)。旺文社の『英検1級 でる順パス単』の単語を習得済みであれば知っている単語ばかりですね。英英辞典のように英文で定義が書いてあるので、試験上級者は勉強しやすいのではないでしょうか。よく難しいと言われる英検1級水準の単語は、洋書の中でも小説を読んだり、海外の英字新聞を読むのに必須レベルの単語ばかりです。外国人向けの検定試験では上級レベルですが、ネイティブスピーカーの読み物を読みこなすための最低ラインと思ってください…!