女子大学生が日常生活と英語学習を両立させていく悪戦苦闘(笑)を赤裸々に書き連ねる「Marikoの英語勉強帖」。今日は和文英訳について考察を書かせていただこうと思います。
英文和訳は好きですか??
私にとって、英文和訳は英語長文読解と少し違う意味付けをしています。
英語長文読解は、英語長文を読んで内容をとらえる力がメインで、試験では正確さとそれに伴いスピードが試されるイメージです。これに対して英文和訳は、対象の英文の意味を理解した上で、自分の日本語表現を読み手(試験では採点官ですね。)も含めて理解してもらえるように、伝えられる力が試されるイメージです。
和文英訳で思い出すのは、高校生の頃の校内実力テストです。限られた時間の中、英単語から長文読解、リスニング、和文英訳に至るまで全方向の出題がある骨太構成でした。今思えば大問の数の多さといい、東京大の二次試験入試英語を意識していたからだろうなと思いました。
テストでの高得点を狙うには時間配分が言わずもがな重要です。私は表現に工夫すべくかつ意訳しすぎない日本語するために、「和文英訳」の大問は他の大問を解き終えかけられる時間の目処がたてやすくなってから解くようにしていました。どうしてもまだ目を通しきれていない設問を残していると焦りが生まれ、なかなかいい表現が書けなかったり、しょうもないミスをしてしまったりすることが多いことに気づいたことが大きかったです。
先日、大学の授業でたまたま和文英訳の課題が出され、久々に本気で取り組む機会を得ました。先ほど挙げたのは試験等、制限時間がある中での和文英訳のテクニックですが、和文英訳自体に取り組む時に私が意識しているポイントを今日はご紹介いたします。
Mariko流 和訳ポイント① まずは全体像の把握に徹する。
何事もまず「敵を知る」ことが大事なように(笑)、どのくらいの量に今から取り組むのかよく分からずに盲目的に取り組むのはオススメしません。仮に時間制限がないものだったとしても、ゴール地点がよく分からないとメリハリがついたトレーニングにはなりづらいからです。
私は、スピードが求められる英文読解の時と同じように、修飾語の有無に関わらず前からざっと目を通します。つい、修飾表現があると、修飾している単語にかけて日本語的に訳してから次の文へ進んでしまいたい気持ちにもなるのですが、後で丁寧に日本語訳として表現できればいいとして、ファーストタッチは文章の量や主旨の把握に徹しています。
Mariko流 和訳ポイント②;カギとなる言葉や表現を探す。
接続詞、前置詞、構文、熟語など、正確な和訳をする上で確実に押さえておきたいものはあらかじめ抜き出すなり、書き込めるのであればマーキングしておきます。英文によっては関係詞や過去分詞などが単語をどんどん後方へ修飾していき、長い一文に出会うこともありますが、そういう時こそ、カギとなる言葉や表現で少しずつ分解することが大切です。
私は書き込める場合では括弧やスラッシュを多用し、文型を意識して分解の作業をしています。
Mariko流 和訳ポイント③ 分からない単語は後回し!
読み進めていくうちに分からない単語や知らない単語が出てくることもあります。文脈から判断できる場合もありますが、どうしてもわからない時は飛ばします。試験でそのような事態になった時は「モヤっと」した感じの言葉を一かバチか入れてその場は切り抜けていましたが、調べられる環境なのであれば、「文脈からはこのような意味合いの言葉が入りそうだけどどうなんだろうか」と予想した上で調べるようにしています。
あまり悩み過ぎた時に限って、固有名詞だった!ということもあるので、予想に時間をかけすぎることは不要だと思っています。
Mariko流 和訳ポイント④ 直訳と意訳のバランス感を常に意識する。
直訳と意訳のバランスは非常に難しく、私も今でも模索中です。読み手が試験採点官なのであれば、例えば無生物主語の構文や、使役動詞が見て取れた場合のような、「この文章構成は見抜いてほしい!こなれた日本語にしてほしい!」というメッセージ性の高いものは確実に意訳の方が好ましいだろうなと思って意訳しています。ただ、あまりにも意訳ばかりしていると、「英文の字面だけしか分かっていないのではないか?」と捉えられる可能性もあるので、直訳でも意味が十分とれる場合は直訳のままの表現を書きます。
私の場合、最近は読み手が臨床医の先生や友人だったりすることもあるのですが、その場合は一回ざっと日本語訳を読んだだけで全体像が平易に理解できることの方が重要だろうと考えて、試験時の時よりは意訳を多めにした和訳を作成しています。
まとめ
今回は和文英訳で私が意識しているポイントを紹介しました。和文英訳は本当に奥が深い分野です。自分の置かれている環境や読み手が誰なのかを意識した上で取り組むと良いトレーニングになると思います。