「区切り読み」というネイティブが小学校3年生で学ぶ英文の読み方を紹介した英語学習書です。
著者のデイビッド・セイン氏はアメリカ人で、日本で30年以上にわたり英語を教えてきました。これまでに出版した学習書の多くがベストセラーとなり、累計で400万部を売り上げた実績があります。
区切り読みをマスターすると英文がスラスラ読める
日本人が国語の時間に日本語での物語や長文の読み方のコツを習うように、アメリカ人も英文を読むためのコツを小学校で習います。
「文章図解」という方法で、主語と動詞だけを文から抜き出してそれを図の上段に書きます。それ以外の単語は図の下段に記入します。
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デイビッド・セイン『ネイティブ流 奇跡の英速読』 |
こうすることで図を見てすぐに「何がどうした」という文の意味を素早く掴むことが可能になります。
文章を区切ることで文の構成が分かり、それが文章の理解へとつながります。
少しわからない単語が出てきたとしても、スピーディに読み進めていける読解方法なので、文が短くても長くても役に立つリーディングの基礎となる力を育てます。
クイズ形式で区切り読みの訓練をする
主語と動詞、目的語、前置詞、不定詞、修飾語、句動詞、疑問詞、文型、カンマなど文法トピックごとにチャプターが分かれています。
それぞれのチャプターには例文がたくさん掲載してあり、どこで区切って読むのか考えるようにクイズ形式になっています。
自分で考えた後に次のページで回答と解説があるので、どんな文でも区切り読みができるように訓練ができます。
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デイビッド・セイン『ネイティブ流 奇跡の英速読』 |
主語と動詞が区切り読みの基礎
『ネイティブ流 奇跡の英速読』で一番初めに紹介されている区切り読みは主語と動詞に注目することです。主語と動詞を判別することで「何がどうした」という文の要点を理解することができるからです。
主語が簡単なものから2人以上が主語になる場合などいろんなパターンの例文で説明がされています。ほとんど同じ意味になる例文でも少し文が違うだけで区切る場所は変わってきます。
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デイビッド・セイン『ネイティブ流 奇跡の英速読』 |
リーディングが英語学習の基礎をつくる
現在の英語学習ではスピーキングとリスニングに重点が置かれるようになってきて、リーディングやライティングを主とした英語学習は古い考え方だとみなされることもあります。
しかし、リーディングは英語の土台を作ってくれます。たくさんの英語を読み情報や知識をつけることで、英語が話せるようになったり、聞き取れるようになったり、英文が書けるようになります。
毎日ただなんとなく英文を読むのではなく、区切り読みで、ある一定のスピード感を持ちながら英文を読むことがリーディング力を含めた英語の総合力を鍛える訓練となります。
日本人とは違った視点が垣間見える英語の長文
英語学習の参考書では長文の面白さがあまりなく、読みごたえのないものも多数あります。
『ネイティブ流 奇跡の英速読』ではネイティブスピーカーの著者がためになる情報を元に書いた英語の長文なので、日本人の著者によって書かれた長文とはまた違った視点の英文を読むことができます。
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デイビッド・セイン『ネイティブ流 奇跡の英速読』 |
TOEICを受け始めたばかりの人、なかなか思うように得点が上がらない人はもちろんのこと、TOEIC800点以上の上級者でも区切り読みはとても役に立つので、習得しておいて損はありません。
まとめ
- 区切り読みをマスターすると英文がスラスラ読める。
- 主語と動詞が区切り読みの基礎。
- 日本人とは違った視点が垣間見れる英語の長文を掲載。