主な機能紹介
1. 音声タイムラインとブックマーク編集¶
学習用音源では、1トラック(1ファイル)の中に複数英文の発音が録音されていますが、通常の音楽用プレーヤーではそれぞれの英文に個別アクセスすることはできません(CDトラックまたはMP3ファイルの頭からしか再生できません)。
一部のプレーヤーには「数秒戻る」「数秒進む」などの機能を有しているものもありますが、数秒戻った先または数秒進んだ先が英文の区切りである保証はありません。語学学習向けの音声プレーヤーでは「英文の区切り」に瞬時にアクセスできることが重要です。
本製品では音源を波形表示する「音声タイムライン」および「ブックマーク機能」を搭載しています。ユーザーは「目で見て」音声データの区切り目にブックマークを付与し、瞬時に英文の区切りにアクセスできるようになっています。
Note
●音声タイムラインとは何ですか?
音声のデジタルデータ(CD/MP3)を目で見えるようにしたものです(=音声波形)。現在の再生位置、ブックマークの位置、A-B区間などを目で確認できます。
Note
●ブックマークとは何ですか?
再生開始位置やA-B区間を指定するために音声タイムラインに付与する目印のことで、追加・移動・削除することができます。
2. ブックマーク自動設定機能¶
音声タイムライン上で音声データを目で見て手作業でブックマークを付与していくことは、大変な作業です。
このため、本製品では「ブックマーク自動設定機能」を搭載しています。ユーザーは、わずらわしい手作業なしで音声データの区切りに「全自動で」ブックマークを付与することが可能です。ブックマークの数量を指定して、適切な区切り頻度で設定することもできます。
→多めにブックマークを付与した結果(22ブックマーク)
→少なめにブックマークを付与した結果(14ブックマーク)
3. ブックマークリスト¶
音声タイムライン上に設定したブックマークは、自動的に「ブックマークリスト」に登録されます。このブックマークリストを使えば、ワンクリックで即座に英文の区切りから再生可能です。
4. ポーズ再生機能¶
語学用音源を活用した効果的な学習法の一つである「リピート練習(リピーティング)」を行うには、従来は自分でプレーヤーの一時停止ボタンを押して復唱するか、サウンド編集ソフトなどでポーズ入りの専用音源を自作するしか方法がありませんでした。
Note
●リピート練習とは何ですか?
音声の再生を一時停止(ポーズ)して、それまで聞いた音声を復唱するトレーニング方法です。リスニング力や英文暗記、スピーキング力、リテンション(記憶保持)力、発音能力の向上に効果が高いとされます。
本製品には独自の「ポーズ再生機能」を搭載しています。ポーズ再生機能をONにすれば、プレーヤー側がブックマーク位置で自動的にポーズを入れてくれるので、通常のポーズなしの音源でもリピート練習を効率的に進めることができます。
<手動再開モード>
ブックマーク位置での一時停止しますので、自分で再生ボタンまたは一時停止ボタンを押してポーズ状態を解除します。ポーズ時間を自分自身でコントロールして学習したい場合にお使い頂けます。
<自動再開モード>
ブックマーク位置で一時停止してから一定時間経過後に自動でポーズ状態が解除されるモードです。このモードを使えば、まるでリピーティング専用音源を使っているようにハンズフリーで次々と復唱を進めることが可能です。
さらに、シャドーイングにおいても、速い音声素材では適度なポーズが入っているとより復唱しやすくなります。音声スピード調整機能と組み合わせることで、より自然な形の追尾しやすい音源再生が実現できます。
Tips
リピート練習の場合は再生時間の1.0~1.2倍、シャドーイングの場合は0.2~0.3倍のポーズ時間を入れると復唱しやすくなります。
5. 音声スピード調節機能¶
多くの英語学習者が「シャドーイング」を困難に感じる原因として、「音源のスピードが速すぎてついていけない」ことが挙げられます。
本製品は自社開発の高性能な音声変換エンジンを搭載しており、「元々の音程を変えず」に「20%~200%まで10%刻み」で柔軟かつ音質劣化なしで音声スピードを調節することが可能です。
Note
●シャドーイングとは何ですか? 聞こえてくる音声の後を追いかけてリアルタイムで同じ発音を行うトレーニング方法です。リスニング力やスピーキング力、発音力の向上に効果が高いとされます。
Tips
音声スピード調節機能では、音声を遅くするだけでなく速くすることもできます。すでに聞きなれた音源のスピードを上げて復習効率を上げたり、速い音声の聴き取りに慣れたりする用途(高速リスニング練習)にもお使い頂けます。
6. ノート機能¶
本製品ではプレーヤーに「ノート機能」を組み込むことで、パソコンのキーボード入力を使って効率的にディクテーション学習を行なえるようにしています。
Note
●ディクテーション学習とは何ですか?
音源から聞こえてきた英文を一時停止しながら紙に書き取るトレーニング方法です。集中力を高め、リスニング力やスペリング技能向上に高い効果があるとされます。
Tips
音源の再生コントロールは、マウスだけでなくファンクションキーでもできます。そのため、キーボードから手を離すことなく素早く英文の書き取り作業を進めることが可能です。
7. A-B区間リスト¶
通常の音楽プレーヤーにも「A-B区間機能」が搭載されているものもありますが、登録するA-B区間を「耳で聞いて」指定しなければならず、素早く狙った区間を指定することができません。本製品では、音声波形を「目で見て」A-B区間を指定することができます。
また、A-B区間はブックマークと同様にリスト登録して、ワンクリックで呼び出せるようになっています。
8. シンプルマーク機能¶
音声タイムライン上に「×」(シンプルマーク)でマーキングできます。聞き取れない箇所にマーキングすることで、該当箇所に注意して聞きとり練習ができるようになっています。
9. 付箋機能¶
音声タイムライン上に付箋を貼ることができます。シンプルマーク機能とは異なり、メモを記録したい場合にお使いください。例えば、音声データの出だしの単語が何であるかを記録することで、テキストとの対応付けが容易になります。
10. 発音フィードバック機能¶
自習で発音能力をアップするには、リスニング音源から流れてくるお手本の発音と自分の発音を自らの耳で聞き比べるというトレーニングが有効です。これまではテープやボイスレコーダーに自分の発音を録音して、お手本の音声と聞き比べるという非リアルタイムな手段しかありませんでした。
本製品には、リアルタイムで自分の発音をヘッドセットを通して聞くことができる「発音フィードバック機能」が搭載されています。リアルタイムで発音比較作業ができるため、効率的に発音学習を進めることができます。
発音フィードバックのイメージ図
発音フィードバック機能をONにしてテキスト音読またはリピーティングを行いましょう。ヘッドホンから聞こえてくるお手本の発音と自分の発音(復唱音声)をリアルタイムで聞き比べ、そっくりの発音ができるようになるまで自らの発音をフィードバックしてください。
※本機能を利用するには別途市販のヘッドセットをご用意ください(メーカーは任意)