主要機能を簡単に理解するには、デモ&レビュー動画を先にご覧いただくことをお薦めします。
1. 音声タイムラインとブックマーク編集
学習用音源では、CDトラックやMP3ファイルの中に複数文の発音が録音されています。しかし、通常のCD/MP3プレーヤーでは個別の文にアクセスすることはできません(CDトラックまたはMP3ファイルの先頭から再生するしかありません)。数秒単位で移動できるプレーヤーも一部にありますが、移動した先が文の区切り目である保証はありません。
まねっこ倶楽部は、音源を波形表示する「音声タイムライン」および「ブックマーク機能」を搭載しています。ユーザーは音声データを目で見て区切り目にブックマークを設定することで、文単位で頭出しできるようになっています。

今聴き取れなかった文を1文だけ戻して聞き直すこともできちゃうよ。
- 音声タイムライン
- 音声データを目に見えるようにしたものです(音声波形)。現在の再生位置、ブックマークの位置、A-B区間などを確認できます。
- ブックマーク
- 再生開始位置やA-B区間を指定するために音声タイムラインに付与する目印のことで、追加・移動・削除することができます。下記のように自動設定機能もあります。
2. ブックマーク自動設定機能
手作業でブックマークを音声タイムライン上に設定していくことは、比較的時間が掛かる作業です。このため、まねっこ倶楽部では「ブックマーク自動設定機能」を搭載しています。ユーザーは、わずらわしい手作業なしで音声データの区切りに自動でブックマークを設定することが可能です。ブックマークの数量を適切な頻度に指定することもできます。

普通は自動設定で十分だけど、手作業でブックマークの調整もできるよ。
ブックマークの数量指定画面
●多めにブックマークを設定した結果
●少なめにブックマークを設定した結果
3. ブックマークリスト
音声タイムラインに設定したブックマークは、自動的に「ブックマークリスト」に登録されます。ブックマークリストを使えば、ワンクリックで各文の頭出しが可能です。

音声タイムライン上のブックマーク画像のSHIFT+左クリックでも頭出しできるよ。
4. ポーズ再生機能
例えば、語学用音源を活用した効果的な学習法の一つである「リピート練習(リプロダクション)」を行うには、従来は自分でプレーヤーの一時停止ボタンを押して復唱するか、サウンド編集ソフトなどでポーズ入りの専用音源を自作するしか方法がありませんでした。
- リピート練習(リプロダクション)
- 音声の再生を一時停止(ポーズ)して、それまで聞いた音声を復唱するトレーニング方法です。リスニング力やスピーキング力、リテンション(記憶保持)力、発音力の向上に効果が高いとされます。
まねっこ倶楽部には独自の「ポーズ再生機能」を搭載しています。ポーズ再生機能をONにすれば、
また、音声の書き取りを行う「ディクテーション」においても、区切りの良い箇所でポーズを入れている間に書き取りを行えますので大変便利です。

リピート練習でもディクテーションでも、聴き取れなかった文を1文だけ戻して聞き直せるのが便利なんだよ。
手動モード
ブックマーク位置での一時停止しますので、自分で再生ボタンまたは一時停止ボタンを押してポーズ状態を解除します。ポーズ時間を自分自身でコントロールして学習したい場合にお使い頂けます。
自動モード
ブックマーク位置で一時停止してから一定時間経過後に自動でポーズ状態が解除されるモードです。このモードを使えば、まるでリピーティング専用音源を使っているようにハンズフリーで次々と復唱を進めることが可能です。
さらに、シャドーイングにおいても、速い音声素材では適度なポーズが入っているとより復唱しやすくなります。音声スピード調整機能と組み合わせることで、より自然な形の復唱しやすい音源再生が実現できます。
※リピーティングの場合は比例1.0~1.2倍、シャドーイングの場合は比例0.2~0.3倍のポーズ時間を入れると復唱しやすくなります。
5. 音声スピード調節機能
多くの英語学習者が「シャドーイング」を困難に感じる原因として、「音源のスピードが速すぎてついていけない」ことが挙げられます。
- シャドーイング
- 聞こえてくる音声の後を追いかけてリアルタイムで真似して発音を行うトレーニング方法です。リスニング力やスピーキング力、発音やイントネーションの改善に効果が高いとされます。
まねっこ倶楽部は自社開発の高性能な音声変換エンジンを搭載しており、「元々の音程を変えず」に「20%~200%まで10%刻み」で柔軟に音声スピードを調節することが可能です。
音声スピード調節機能では、音声を遅くするだけでなく速くすることもできます。すでに聞きなれた音源のスピードを上げて復習効率を上げたり、速聴トレーニングなどにもお使い頂けます。
- 速聴トレーニング
- スピードが速い音声の聴き取りに慣れることで、通常スピードの音声の聴き取りを容易にするトレーニング方法。

シャドーイングに使う音声を遅く再生してしまうと、自分が真似した発声まで遅くなってしまうので、過剰に遅くすることは禁物じゃよ。

自分の発声が遅くなるのを防ぐには、ポーズ再生(自動再開モード)と組み合わせるのがいいよ。
6. ノート機能
まねっこ倶楽部ではプレーヤーに「ノート機能」を組み込むことで、パソコンのキーボード入力を使って効率的にディクテーションを行なえるようにしています。
- ディクテーション
- 音源から聞こえてきた英文を一時停止しながら紙に書き取るトレーニング方法です。集中力を高め、リスニングやスペリングの技能向上に高い効果があるとされます。また、聞いた音声の中で、自分が聞き取れない箇所を明確に把握する目的でも利用されます。
音源の再生コントロールは、マウスだけでなくファンクションキーでもできます。そのため、キーボードから手を離すことなく素早く英文の書き取り作業を進めることが可能です。
そのほか、ノート機能は音源に紐づけた「学習メモ」を記録する用途にもお使いいただけます。
7. A-B区間リスト
通常の音声再生機器にも「A-B区間機能」が搭載されているものもありますが、登録するA-B区間を「耳で聞いて」指定しなければならず、素早く狙った区間を指定することができません。まねっこ倶楽部では、音声波形を「目で見て」A-B区間を指定することができます。
また、A-B区間はブックマークと同様にリスト登録して、ワンクリックで呼び出せるようになっています。
8. 発音フィードバック機能
自習で発音能力をアップするには、音源から流れてくるお手本の発音と自分の発音を自らの耳で聞き比べるというトレーニングが有効です。これまではテープやボイスレコーダーに自分の発音を録音して、お手本の音声と聞き比べるという非リアルタイムな手段しかありませんでした。
まねっこ倶楽部には、リアルタイムで自分の発音をヘッドセットを通して聞くことができる「発音フィードバック機能」が搭載されています。リアルタイムで発音比較作業ができるため、効率的に発音学習を進めることができます。
発音フィードバックのイメージ
※本機能を利用するには別途市販のヘッドセットをご用意ください(メーカーは任意)
9. シンプルマーク機能
従来、聴き取れない箇所を把握するには、「ディクテーション」がよく用いられていましたが、ディクテーションは効果が高いものの時間がかかる学習方法です。そのため、より手軽に聴き取れない箇所を記録する方法として「シンプルマーク機能」を開発しました。
シンプルマーク機能は、音声タイムライン上の任意の箇所に×印でマーキングできる機能です。マーキングした箇所がなくなるまで聞き直し、聴き取れない箇所を全て潰してください。